2007年 10月 17日 (水) 

       

■  達増知事が県立大学で講義 キャリアを考える

     
  県立大で自身の半生を振り返りながら講義する達増知事  
 
県立大で自身の半生を振り返りながら講義する達増知事
 
  達増知事は16日、滝沢村の県立大(谷口誠学長)で現代社会と職業・キャリアプランニングをテーマに講義した。教養科目の一環として行われたもので、学生や教職員約300人が聴講した。達増知事は自身の歩みを「10代は夢想、20代は冒険、30代は闘争、40代は堅気」と表現。パッとしなかった東大生時代、外務省主催の懸賞論文でトップになり周囲から一目置かれるようになったことや、副賞の東南アジア視察で外交官への目標が定まったいきさつを振り返った。

 外交官や政治家としての経験から日本経済についての私見も披露。「バブル崩壊、長期不況の原因はマネー敗戦。バブル時代に余っていたお金を地方の豊かさや社会福祉の向上、農林水産業の基盤強化のために使っていたら日本は今以上に21世紀型の活躍できる国になっていた」と指摘した。

  さらに日本の真の構造改革は「内需拡大」にあると強調。「輸出主導の経済成長ではなく、国内消費が伸び、地方の中小企業が繁盛するような政策が求められる」と述べ、自身が掲げる新地域主義戦略と岩手ソフトパワー戦略を説明した。

  「民主党が小沢一郎党首のもとで真の改革を進め、対する自民党も真剣に政策を論じ実行するような状況を望んでいる」と政治家としての顔をのぞかせる場面も。

  「小沢氏が党首に就任した時点で自分の闘争は一つ区切りを迎えたと思っている。これからは岩手から真の改革を実現し、国が進める改革の成果をいち早く享受できるような環境を整えたい」と知事として目標を示した。

  学生に対しては「就職に限らず仕事は戦い。力がなければうまくいかない。求められるのは問題解決力。上司の言う通りにやっていれば良かった時代は終わり、特にも問題が発生した時、チームで問題解決にあたる力が求められる」とアドバイス。

  工藤巌元知事らが教育立県を目指し県立大の建学に至った経緯にも触れ「県立大は多くの人の思いと行動によって開学した。誇りと自信を持ってキャリアプランニングに臨んでほしい」と呼び掛け
た。

  総合政策学部1年の新野真明子さん(19)は「故郷を良くしたいという知事の思いが伝わってきた。初めから無理だと思わず、若いうちに希望や情熱を持って取り組むことが成功につながると感じた」と感想を話していた。

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