2007年 10月 24日 (水) 

       

■  〈経済〉イオン銀行、29日に開業 東北銀行と提携も

 イオングループの流通と金融の融合を目指すイオン銀行(本社・東京都、片岡政二社長)が29日、開業する。県内の金融機関は、新たな脅威と受け止めているが、その中で東北銀行は同行と提携したことが23日までに明らかになった。それぞれのキャッシュカードが互いのATM機で利用可能になる。これに対して岩手銀行、北日本銀行は「現時点で提携の話はない」としている。

     
  11月にイオン銀行のATMが設置される予定のイオンモール盛岡  
 
11月にイオン銀行のATMが設置される予定のイオンモール盛岡
 
  イオン銀行は当初、首都圏のイオンのショッピングセンター(SC)を中心とした4店舗の展開。しかしATMに関しては順次全国展開を計画しており、11月には盛岡市のイオンモール盛岡、イオン盛岡南SCにATMを設置する予定。

  県内では東北銀行(浅沼新頭取)がイオン銀行とのATM利用を提携。29日から2行のATMで、それぞれのキャッシュカードが利用可能になる。イオン銀行のATMネットワークは29日時点で24都府県に461台設置。07年度中に約1500台、08年度末には約2千台の計画。

  東北銀行経営企画部では「イオン銀行は主婦層がメーンのターゲットで、当行とは違うビジネス形態。提携することで当行の店舗網の補完となる。顧客の利便性向上を考慮した。相乗効果も期待される」と提携の理由を説明した。

  岩手銀行(高橋真裕頭取)では「夏ころに提携の申し出の話はあった。現時点では未決」と言う。北日本銀行(佐藤安紀頭取)では「23日時点では提携の話はない」としている。

  イオン銀行発行のキャッシュカード(イオンバンクカード)には独自の電子マネーWAON(ワオン)機能が搭載。利用によるポイントサービスを付加した。イオン銀行では「当面、盛岡ではATMだけの設置になる。ただイオンの感謝デーのときは当カード提示で、レジで5%割引サービスが受けられることを検討している。SC内の店舗は当面、首都圏から順次開店し福岡市、札幌市などに展開の計画。銀行口座の開設はネットでも紹介しているのでぜひ盛岡の方も開設を」と言う。

  佐藤北銀頭取は「当面、イオン銀行の動きは注視したい。ゆう貯銀行が脅威になるには4、5年先だろうがイオン銀行はここ2、3年で態勢が整い強敵になろう。カード発行は地場の金融機関と競争になる。各種ローンも取り扱うわけで、個人向け金融は大変な状況になろう。法人向けの融資にさらに力を入れる必要がある。いずれ金融機関は本格的にサービス競争の時代に入る」と見ている。

  県内の金融機関のOBは「県内金融機関がイオン盛岡南SCに店舗を出す計画があったが、断られている。イオン銀行は金融の経験者を多数採用して開業に臨んでいるし、今後の採用もおう盛。これまでの地元のビジネスモデルの変革が必要な時期」と話していた。

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