2007年 11月 1日 (木) 

       

■  〈お父さん絵本です〉182 岩橋淳 「ザ・ボーン」

 この世で最初に生まれたホネ、ザ・ボーン。ホネの中のホネ、ホネの国に住むかれこそは、ホネの王様なんであります。そんなザ・ボーンにやってきた、3億歳の誕生日。忠なる大臣は盛大な誕生パーティーを企画、空海陸に棲息(せいそく)するすべて、ホネというホネに知らせるため自身も3355片のホネと化し、散骨、もとい全世界に散らばったのでした…。

     
   
     
  庭でコオロギを分解したり、エビの唐揚げを観察したりと、「からだ」「パーツ」に興味を示し始めたこどもには、ドンピシャリのテーマ。イヌネコはじめおなじみの動物たちにも自分にも等しくホネがあり、日ごろそれぞれの体内で働いているんだということ、もしホネが外に遊びに行っちゃったりしたら困るんだなぁとか、エビやタコやコオロギにはホネがない(しかもかれらは困らない!)ということにも気づいたりとか、絵本を前に、ちょっとしたホネ談議に花が咲きます。…ページに戻れば、田島画伯独特、画面狭しと繰り広げられる、ありとあらゆるホネたちの饗宴、乱舞。ページに対峙(たいじ)するこちら側にまでウキウキワクワク感が伝わってくる、お祭り騒ぎのオメデタ本なのでありました。

  【今週の絵本】『ザ・ボーン』南部和也/文、田島征三/絵、アリス館/刊、1365円(税込み)5歳〜(2007年)

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