2007年 11月 3日 (土)
■ 盛岡市庁舎の盛南移転、地元あきらめず 視察議員に町内会が要望
盛岡市議会の建設常任委員会(天沼久純委員長、委員10人)は2日、盛南開発の市役所新庁舎として整備された主要行政施設用地を視察し、同用地に市庁舎移転を求めている本宮地区町内会連絡協議会と意見交換した。この中で天沼委員長は「議会として(取得)実現に向けた方向に持っていきたい」と述べ、事実上取得断念を表明している市当局に働きかける意向を示した。
盛南開発地区内にある面積5・2ヘクタールの主要行政施設用地(写真奥左から市立病院、総合プール、アイスアリーナ)
建設常任委員は同日、市立病院から北側にある主要行政施設用地を視察。市都市整備部担当者から説明を聞いた。その後、本宮地区活動センターに移動し、同用地への市庁舎移転に関する請願を提出している本宮地区町内会連絡協(山口彬会長、構成12町内会)の町内会長と意見交換した。
天沼委員長は「個人的には(開発のため土地を)減歩され、残念な思いのあった者の一人。この意見を12月定例会で審査する。皆さんの意見を十分反映させるが、十分議論して結論を持っていきたい」と述べた。請願の採択だけでなく、市当局へ取得の可能性を探るよう踏み込む姿勢を示した。
取材に対し「旧都南村と合併したときに交わした市役所の将来的な位置づけがあったなら当時から基金造成して積み立てていればよかった。市当局の財政事情もあり、対立をするものではない。(取得断念の)結論を出すのは簡単だが、実現に向けた方向に持っていきたい。なんとか取得を望む議員も多い」と説明した。
市は10月25日の建設常任委で同用地取得について「現時点で庁舎移転、用地取得の決定は困難」との考えを表明。都市再生機構岩手都市開発事務所が取得しない場合、同月いっぱいで断念を公表するのを市に求めたのに対するもので、事実上、取得を断念する意思表示となった。
意見交換では各町内会長から「10年以上前から市に要請や地元との合同会議設置を呼びかけてきた。この間、なんらの誠意ある回答がなかった」「地元地権者1600人は最大50%、平均30%の減歩をして先祖伝来の土地を提供した。市庁舎が立つというから納得したのに」などと不満が相次いだ。
山口連絡協会長は「市の説明は悲観的だったが、議会に望みを託している。財政が厳しいのは分かるが、せっ速に結論を出さず方策を検討してほしい。市の財政が厳しいのは分かっている」と述べた。
連絡協では先月28日の地区の文化祭に来賓で訪れた機構側へ、市に求めた取得断念を公表する期限の1年延長を非公式で申し入れた。明確な答えは得られなかったという。8日開催される地権者の会議では機構に対する正式な申し入れが提案される予定。
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