2007年 11月 7日 (水) 

       

■  海野一枝さんが人形展 テーマは「な、か、よ、し」

 郷愁を誘う人形で知られる海野一枝さん(盛岡市)の年1回の創作人形展が11日まで、雫石町野中の工房「一会(いちえ)」で開かれている。

     
  成人式の晴れ着で作られた創作人形  
 
成人式の晴れ着で作られた創作人形
 
  木造校舎の子供たちなど戦後から昭和30年代ころの、今となっては懐かしい日本人の面影を伝える作品を主体に毎回発表している海野さん。今回のテーマは「な、か、よ、し」となった。端切れや古布などを使って作り出す人形。流行に左右されない柄もあるが、布地が作られた時代や持ち主が着ていた歴史が時間をさかのぼらせてくれる。

  テーマの基となった男女2人ずつの少年少女はブリキのバケツを手に提げている。いたずらか忘れ物かをして先生に怒られ、廊下に立たされている姿。子供たちの服装はもちろん、廊下で立たせられる光景も今では学校からは消えたに等しい。それでも、ほのぼのとして見えるのは「仲良し」だからかもしれない。

  海野さんは「できた人形を見ていて、だんだん薄れてしまっている仲間意識を感じて仲良しの言葉が浮かんだ」と話す。少年少女だけでなく、お母さんやおばあちゃんの人形も一緒に並び「世代を超えて人の輪がつながっていってくれれば」と、今の時代だからこそ願う。

  今回の出展では、成人式で着た晴れ着を使って作ってほしいと依頼を受けて創作した3体の人形がある。成人式、少女時代、そして母親になって子育ても一段落したような年代の「自分」がアルバムを開いたように並んでいる。

  期間中は初めてでも1時間弱でできる人形作り講習会が、毎日午後3時ごろから開かれる。事前申し込みがなくてもその場で受け付ける。材料費込みで千円。開館は午前10時から午後5時まで。

  民家を活用した工房は雫石町野中38の1、御所湖畔の長根公民館そば。電話692−5495。

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