岩泉線は茂市岩泉38.4キロの路線。北上山地の山の懐を走る感じである。岩泉までの列車は1日3往復、これに途中の岩手和井内折り返しの1往復が加わる。
これが岩泉線の運転本数である。朝に運転した後は夕方まで走らない。立地や運転本数の少なさから秘境路線ともいわれる。だがその風景に魅せられて撮影や乗車に訪れる人は多い。茂市から一つ目が岩手刈屋。周囲は人家が多く工場もある。昔ながらの駅舎も残る。2両分の長さしかなく舗装されず砂利のままのホームは趣がある。
ここはまだ岩泉線の序章で、岩手和井内を過ぎると山里の平地がある風景から、山、山、山の車窓へかわる。押角は簡単なホームがあるだけの山の中の無人駅。周りに人工物は鉄道ぐらい。乗降客が少なく停車する列車も少なく訪問しずらい駅を秘境駅ともいうが、押角は上位にランクされる。トンネルを抜けると岩手大川。ここは地元利用客がわりと多いが、乗車日は乗降なし。かわりに観光団体一行が1両ほぼ全部を占めていた。かつては浅内が終点で小本線と呼ばれ、岩泉延長時に改称した。
(佐々木康宏) |