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小春を心配して駆け付けた村の子供たち |
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滝沢村から全国に発信しているNPO法人劇団ゆう(菊田悌一理事長)の第7回子ども組公演・創作民話「お山と鬼の子」が3日、滝沢ふるさと交流館チャグチャグホールで上演された。岩手山ろくにわき出ている「湧口(わっくつ)」をテーマにした心温まるミュージカルをステージいっぱいに演じた。
芸術祭たきざわ2007演劇部門参加作品。「お山と鬼の子」は、岩手山の柳沢登山口の近くにある「湧口」の創作民話。同劇団青年隊の小川千春さん(26)が、高校1年生のときに手がけたもの。10年ぶりに再演した。脚本・菊田悌一、演出・米澤彩子、振付・山添純子。
常田富士男さんのナレーションによる「特別出演」で始まる。「岩手山のふもとの村に湧口というて、清らかな水がこんこんとわきだしとる所があった。ある年の春のこと、湧口の祠(ほこら)の前に赤ん坊が捨てられておった。それも2人…」
山の高い所に住み着いて、百姓たちから鬼と恐れられている大男が、男の赤ん坊を懐に入れて山に帰っていった。もう1人の女の子は貧しい暮らしの吾作じいが引き取り、小春と名前をつけてかわいがった。
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亡くなった小春を抱きかかえる吾作じい |
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小春が胸の病にかかり、鬼がいるお山には病気に効く光のたつまき草があるという。太郎は薬草の横に刀を抱えて目を閉じている鬼のお父に、姉ちゃんのために薬草をけでけろと頭を下げて小春のもとへ走る。だが小春は吾作じいに抱かれて死んでしまう。
子ども組(小5から中学生)の団員を中心に青年隊と大人組、ひよこ組からの応援も加わり総勢60人の舞台になった。歌と踊りで人間愛を描いた感動のミュージカルだった。
10年ぶりに再演した原作の小川千春さんは「10年前を思い出しました。常田さんのナレーションが芝居に深みを与えてくれますね。初めての子たちが、子ども組クラスに上がっての主役で苦戦していたようですけれども、一生懸命芝居に向かうという舞台だったと思います。大人のキャストも前回と同じメンバーなので思い入れは同じだと思います」と話していた。
毎回、親子で来場している盛岡市津志田の坂本奈奈子さん(39)と幸奈さん(小5)の2人は「すごく面白かったです。小さい子もセリフがハキハキして素晴らしかったです」と話していた。 |