2007年 11月 15日 (木) 

       

■  〈お父さん絵本です〉184 岩橋淳 「龍馬の絵本 なかおかはどこぜよ」

 わたくし事ですが、幕末について書かれた本を手当たり次第に読んでいた時期があって、その中にこの絵本もありました。坂本龍馬の登場する絵本です。とはいっても伝記などではありません。

     
   
     
  現代の大阪、とある民家の庭先。夏休みのある日、昼寝を決め込んだよしお少年の目の前に、この希代の英雄は現れたのです。二本差しの黒紋付きに半長靴、荒っぽさとユーモアの同居した土佐ことば丸出しで、同志・中岡慎太郎を捜しているという龍馬の第一声が、本作のタイトルなんです。この珍客の正体も知らぬまま、自転車の荷台に乗せ、大阪の街を走るよしお。友達の父ちゃんと意気投合して酒盛りを始めたり、銃刀不法所持でおまわりさんに捕まりかけたり(なぜか放免されちゃう)と、もともとが型破りな人物だったと伝わる龍馬は、現代でもあくまでマイペース。はたして彼(作中、よしおをはじめ現代の人々は、あくまで「龍馬」であることには気づきません)は、中岡に会えるのか〓

  久しく品切れだったものが復刊リクエストで再刊されたという、ナンセンスSFの怪作です。…偶然ですが、本日11月15日(旧暦)は、龍馬の命日でもありました。

 【今週の絵本】『龍馬の絵本 なかおかはどこぜよ』田島征彦/文、関屋敏隆/絵、ブッキング/刊、1890円(税込み)7歳〜(1990年)


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