2007年 12月 13日 (木) 

       

■  高品質「岩手白炭」の製造技術を伝承へ 指導会開く

 盛岡市湯沢の都南つどいの森で12、13の両日、岩手白炭の技術伝承指導会が行われた。県木炭協会(千葉正会長)の主催で製炭従事者約20人が参加。黒炭より難しい白炭の製法について学んだ。白炭は県内で10人ほどが作るだけで、後継者の養成が急務となっている。指導会は高品質で輸入品並みの価格の白炭の産出を目指して昨年から開かれている。

     
  つどいの森の窯で白炭焼きを研修する参加者たち  
 
つどいの森の窯で白炭焼きを研修する参加者たち
 
  指導会は岩手白炭製炭技士の砂子沢節郎氏を講師に行われた。石窯と土窯を組み合わせた「白炭岩手窯」で研修を行った。

  県内で白炭は雫石町などでわずかに生産されているのみ。昭和20年代には約12万トンの白炭が生産されていたが、昭和50年代には200トンまで減少した。製炭技術が高度で生産者が高齢化したことや、安価な備長炭の輸入が増加して飲食店などで国産白炭を使用しなくなったことが原因という。

  同協会の八柳芳昭常務は「後継者問題、原木確保の問題などをクリアしなければならない。今まではパッケージングや品質など消費者ニーズに合ったものを作ることに取り組んできたが、岩手の白炭の売り込み先を紹介したい。ニーズを探して消費者に売り込んで行かねば今後は難しい」と話し、増産への意欲を喚起した。

  白炭は熱に強い大谷石で窯口を作ったあと、耐火れんがを敷き詰めて窯の底を作り、壁を馬てい形に積み上げて窯をこしらえる。炭材を窯に詰め込み、その上に珪藻土を均一に盛る。窯ではナラなどの原木を詰めて一昼夜かけて炭を焼いた。

  盛岡市の外山森林公園職員の工藤英揮さんは「初心者なので焼き上がったのが全然違うと思う。かなりの経験と時間をかけねばならない。そうするにはどういう手法でやるのか勉強したい」と述べた。一関市の福田寿郎さんは「木を切る人、焼く人は別。かまどを離れられないし、離れたらいい炭はできない」と話し、コツを学び取っていた。

  砂子沢さんは「もうすぐ炭焼きをやって60年になるが、炭焼きもずいぶん少なくなってしまった」と話し、後進の指導に熱を入れていた。

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