弘南鉄道は青森県弘前近郊を走る電化私鉄だ。弘前〜黒石16.8キロを結ぶ弘南線と中央弘前〜大鰐13.9キロの大鰐線の2路線を持つ。
弘前のターミナルは駅名が違うように別々の立地だ。以前は黒石〜川部の非電化路線もあり、ディーゼルカーも保有していた。国鉄・JRのローカル線を第3セクターではなく、純然たる民間会社が引き継いだ珍しいケースだったが、廃止となってしまった。元国鉄キハ22や元小坂鉄道の車両が走っていた。
今回は弘前から黒石まで乗車した。弘前駅は橋上駅舎化されて一新され、西側がJRのホーム、自由通路を通って東側が弘南の乗り場で、建物やホームは現代的な姿になっている。電車はステンレスが銀色に輝く2両編成のワンマン運転。東京の大手民鉄で活躍していた車両がおこし入れしてきた。つり革に東京の広告がそのまま残っていたりする。郊外の区間では田園地帯を走ったり、リンゴ畑のそばを走り、岩木山も見える。どちらかというと都市近郊電車の感じだが、地方私鉄の趣があり好ましい路線だ。
(佐々木康宏)
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