2007年 12月 19日 (水) 

       

■  〈岩手ケーブルテレビ〉経営主体をCATV山形に移譲し再建へ

 盛岡市の岩手ケーブルテレビジョンは山形市のケーブルテレビ山形に経営主体を譲り、両社が提携して経営再建に当たることになった。17日の株主総会で経営陣を刷新し、和山物産グループの和山忠朗氏が代表取締役社長を退任、新しい代表取締役社長にケーブルテレビ山形社長の中村松太郎氏(79)を選任した。ケーブルテレビ山形は来年初頭までに第三者割り当てを受け1億3千万円を増資する。増資後は出資比率が65%を占め、和山物産グループから経営の主導権が移る。提携後は両県で6万600世帯の東北最大の総配信数となる。

     
  ケーブルテレビ山形が筆頭株主となり業務提携する岩手ケーブルテレビジョン  
 
ケーブルテレビ山形が筆頭株主となり業務提携する岩手ケーブルテレビジョン
 
  岩手ケーブルテレビジョンは1991年開局。盛岡市などが出資して国のテレトピア構想モデル地域で都市型のケーブルテレビシステムを構築した。現在は盛岡市と滝沢村の一部をエリアに約3万3千世帯が加入している。これまで電波障害対策への対応を主体に営業してきたが、今年はコンバーター設置数とインターネット接続が頭打ちから減少に転じ、一般家庭を対象とした営業展開が厳しくなっていた。

  山形ケーブルテレビは94年開局。山形県、山形市などが出資して山形市を中心に放映している。岩手ケーブルテレビと山形ケーブルテレビはこれまでも東北5県13社が参画する東北ケーブルテレビネットワークで協力関係にあった。両社は岩手ケーブルテレビの経営再建に向けて8月に事業提携を決め、10月には山形が和山物産グループの株式の一部の譲渡を受け、筆頭株主となった。

  17日の株主総会では社長の和山氏、常務の阿部新一氏ら8人の役員が退任し、山形出身の7人の取締役を新任した。代表取締役副社長には山形副社長の高橋文夫氏、東北ケーブルテレビネットワーク社長の吉村和文氏が就任した。旧役員からは和山和人専務、盛岡市の池田克典副市長ら3人の役員が留任。山形出身の笹原美喜夫氏と和山氏の専務2人体制とし、阿部氏は常勤監査役となった。ほかの監査役には山形県議の吉村和武氏、山形県興業生活衛生同業組合理事長の飯野昇悦氏が就任した。

  山形による増資後は現在の資本金約11億8千万円から13億1千万円となる。増資と業務提携で経営基盤を強化し、東北電力、NTTの電柱の賃料、従業員への遅配分などを清算したうえで経営再建にあたる。

  山形では事業局副局長の笹原専務は「決して企業買収ではなく、これまでも岩手とは東北の同業者として姉妹局的関係にあった」と話す。

  再建策については「これまで新幹線やマンション建設などの視聴対策を中心に営業してきたが、今後はマジョリティーのある地域の1軒1軒を主体にした営業にしていきたい。2011年のデジタル化はビジネスチャンスなので、それまでに体力を付けたい」と話した。

  今後のデジタル対応など設備投資にあたっては提携によるスケールメリットを生かす。

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