■ 初売り、山あり谷あり 盛岡市の中心商店街、課題透けて見える
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3が日が過ぎて盛岡市内の中心商店街も、新たに浮き彫りになった課題の検討に入った。5日までの動きを見ると、初売りは例年通りの人出だった。しかしその後3日はペースダウンし、4日に盛り返して5日には再びペースダウンするなど波が生じている。今年を過渡期と見る店主らも多く、いかに集客力を高めるかが試される年となりそうだ。
大通商店街では開店2年目の店舗が本格的な動きを示す一方、閉店する店も出ている。
MOSS1階のベルプラスワン(瀬川直也店長)では2日から初売りだった。瀬川店長は「当店は都市型の新しいスーパーで2年目を迎えた。平常時に近隣の住民からサラリーマンなどの層まで食料品を中心に買いに来てくれる。しかし祝日や祭日などは弱い。2、3日はスローペース。4日から平常時に。今年はさらにおいしい食品などを並べたい。価格は2番目。商品力を高めたい。従業員をより生き生きとさせたい」と今年に懸けている。
ミニプラ(旧ソニープラザ)盛岡カワトク店の鋤柄美香子係長は「2日の初売りは結構な人出。3千円の福袋を中心に売れた。その後は少しペースダウン。ファミリー層が少なくなった。エリア全体でたえず何らかのイベントが必要だろう」と言う。
さわや本店では2日から初売り。店頭で地酒を振る舞った。赤澤桂一郎さわや社長は「2日、4日は人出が多かった。当商店街も書店業界もいろいろ大変なこともある。当店も廃業しないよう頑張りたい。モモの跡地をどうするかは検討中」と話していた。
同商店街ではここ2、3年、物販の店舗が3割ほど激減している。大通2丁目のブティックのリオは今年開業19年目を迎えたが1月に閉店する。同店の神谷信行店長は「元日からスタートしたがいまひとつ。売り上げが2001年の半分以下になり家賃を払える状態でなくなった。郊外の大型店の影響と近隣の商店の多くが物販から飲食に変わり、昼の商売が難しくなったことなどが背景にある。当店を利用してもらっている顧客には大変に申し訳ない。20周年を迎えたかったが」と嘆く。
大通商店街の集客イベントには盛岡大通商店街協同組合ユースクラブ(佐々木俊幸会長)が中心になって行ってきた。佐々木会長(盛岡せんべい店社長)は「当店では例年並みの正月の売り上げ。ただし分母が縮小しており厳しい状態。大通では昼と夜の人の流れが逆転している。3が日も夜8時以降から人通りがすごい。飲食街になりつつある。空き店舗には飲食ばかりが埋まる。そのうち物販店がある方が異常になりそう。当会でも今年どのようなイベントを打つか再検討が必要」と頭を痛めていた。
吉田莞爾同組合理事長は「初売りの来街者数は総じてまずまずでは。ただ正月全体の人の流れはいまひとつ」と分析。そのうえで「今年の大通の課題は多すぎる。物販店が減少し居酒屋を中心とした店舗が増加する傾向はここ2、3年は続く。地主は物販店に貸すより2倍の家賃でも借りる飲食店に貸すのだから」と内実を話す。
吉田理事長は「ただ居酒屋も3年後には競争激化で淘汰(とうた)されるだろう。その後に新たな商店街の展望が開けるのではないか。課題の多い年だが県公会堂、赤れんがなど、もりおかスクエア周辺の歴史、文化施設を楽しく歩くなどコースも設定し広域での展開を考えたい。今年は当商店街の過渡期」と話していた。
盛岡市肴町商店街振興組合の繁田秀一理事(繁田園専務)は「今年の初売りはいまひとつ。なかなか厳しい船出。本気で商店街全体で一致団結して盛り上げないと大変な状況は緩和されないだろう」と話す。
材木町商店街の各店では2日から4日の間に初売りを開始した。宮沼孝輔市材木町商店街振興組合理事長は「雪も降り正月らしい雰囲気が出た。厳しさはあるが、春にはよ市も始まる。商店街一体で頑張りたい」と張り切る。
きずやの池野文哉店長は「正月は例年並みのスタートとはなったが依然厳しい。中心市街地は全体的に少し元気がない。土日の集客が課題。当店で販売する文房具もたえず進化している。次の時代を担う若手が一歩前に出てかかわらないといけない。わたしも頑張る。攻める気持ちで」と気合いを入れていた。
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