2008年 1月 10日 (木)
■ 森永乳業工場の旧兵舎「保存は不可能」と盛岡市
盛岡市青山2丁目の森永乳業盛岡工場の騎兵第3旅団の旧兵舎の保存問題で、岩手・戦争を記録する会(齋藤三郎代表)は9日までに、森永乳業に保存の要望を伝え、盛岡市に騎兵第3旅団の関連施設についての対応を聞いた。森永乳業は新工場建設に伴い規定方針通り1月から旧兵舎を解体する構えで、盛岡市は旧兵舎の保存は不可能と判断していることが分かった。市は15日から記録保存のため建物内部を調査のうえ、文化的に貴重な部材の保存を検討する。
森永乳業の旧兵舎など騎兵第3旅団の関連施設の保存について要望する岩手・戦争を記録する会の齋籐代表(左)
同会は12月に盛岡市に対して▽旧騎兵第3旅団兵舎を保存する方策の検討▽旧覆馬場を文化財指定する▽日本新薬使用の旧覆馬場について会社撤退の場合の保存方法の検討−の3項目を要望していた。
盛岡市若園町の市総合福祉センターで9日、同会の齋籐代表、加藤昭雄事務局長らが出席し、盛岡市の川端順二環境企画課長、武石幸久歴史文化課長らと懇談した。齋藤代表は「きのうは森永にお話したが、会社としては古い建物のまま食料品を作るのは大変で、日程的に押し迫っているということだった。盛岡市が保存するなり一部残すなどの措置を検討してほしい。日本新薬の旧覆馬場も撤退の場合は保存方策を検討してほしい」と要望。
盛岡市側は旧兵舎について「大変傷んでいる状況で内部もかなり改変されている。間仕切りも変わり、森永が手を加えて使っていた事情があり、文化財の形では手を加えて改変されているので難しい」などと回答し、全面または一部保存は不可能とした。
川端課長は森永側の意向をもとに「工場が成り立たない、生産体制や衛生上の問題があり厳しいということだった。内部は既に改装がされており、税金を投入して保存する状況ではない」と述べ、規定方針通り、記録保存にとどめることで理解を求めた。
市が取得した旧覆馬場については国の登録有形文化財の登録に向けて準備を進めており、日本新薬の旧覆馬場についての対応は未定とした。
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