原油価格の高騰に伴い、ボイラーの燃料費が重油よりも木質バイオマスの方が割安という現象が起きている。本県は木質バイオマス先進県と言われながら、価格面で本体価格の高さや燃料費の割高もあって普及はまだまだ。一般家庭などへのストーブはペレットより灯油の方がまだ燃料費は安いが、今後、原油価格は高値の水準で推移するとの見方が強く、コスト面から木質バイオマス燃料の普及が拡大する可能性が出てきた。
11日、県や林業・木材関係団体などで構成する県林業関係原油価格高騰対策会議の初会合が県庁で開かれ、席上、県が試算した木質バイオマスと石油系の燃焼機器の比較検討が示された。1`hアワーの燃料費は重油ボイラーに比べ、ペレットボイラーが0・83倍、チップボイラーが0・79倍と割安な結果が出た。
本体価格の違いにより初期投資には木質バイオマス系ボイラーに費用がかさむ。試算に用いた機器の本体価格は出力100`hで、重油は210万円、ペレットは434万円、チップは672万円。重油の2倍から3倍になる。
燃料価格は重油を1g78・5円、ペレットを1`28円、チップを同12・5円で計算。1`hアワーの燃料費は重油の7・222円に対し、ペレット5・964円、チップ5・6875円となった。平均出力60%で年間燃料費を想定すると、重油は379万6千円、ペレットは313万5千円、チップは298万9千円となる。
導入からトータルコストが重油とほぼ同額になるのは、ペレットで3年、チップで6年。今後の原油価格動向に左右されるが、ペレットなら4年以上、チップなら6年以上使えば木質系が有利になる計算だ。ボイラーの耐用年数は重油で15年、木質系で30年といわれており、重油ボイラーの更新を考えれば、今後、原油価格が大きく下がらない限り、計算上は木質系が有利となる。
ストーブに関しては、ペレット(店頭価格1`55円)の年間燃料費が7万7990円で、灯油1g95・3円との比較では1・19倍で、本体価格も灯油ストーブに比べ高いため、まだまだ価格面で引きつける環境になってはいない。
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