県は16日、国の08年度地方財政対策による07〜10年度の本県の中期財政見通しの現段階の試算を県議会総務委員会に示した。これまで毎年度200〜300億円程度と見込まれていた財源不足は08年度136億円、09年度159億円、10年度215億円と試算され、不足額が圧縮される見通し。これに財源対策を施してギャップの解消に努めるが、基金の取り崩しなどを講じても08年度ではまだ43億円前後の不足が見込まれる。県総務部では08年度当初予算案の公表時に不足額を解消した財源対策を示す方針だ。
地方財政に関し、国は昨年12月末に08年度地方財政対策を発表した。それに基づく資産では新年度、70億円程度の財源の上積みが見込まれる。
08年度予算編成での各課要求ベースを基に試算すると、例えば同年度歳出は7378億円、歳入は7206億円となる。これに今後の増減見込みで盛岡市の中核市移行による影響、職員定数減分の精査などで歳出の43億円の抑制が見込まれる。これにより財源不足は136億円となっている。
このギャップを埋めるため、現段階では主要3基金を30億円、その他基金を23億円取り崩し、未利用資産売却など歳入を確保する一方、歳出削減により見込まれる一般財源効果額を30億円前後と弾き出した。それでも93億円前後にとどまり、なお43億円の歳入ギャップがある。
09年度以降は地域偏在是正による地方交付税等の増収などを見込むなどで試算。現段階の財源対策で、財源不足は09年度は67億円、10年度は92億円に圧縮されるが、依然として多額のギャップが見込まれる。
県では職員給与を3カ年、特別減額する方針で、それによる歳出カットは年間30億〜31億円程度見込んでいる。それでもなお08年度では13億円程度不足し、09年度以降も同様に財源不足が生じる内容。
主要3基金は07年度末残高見込み34億円の県債管理基金、同28億円の公共施設等整備基金を3カ年ですべて取り崩し、同85億円の財政調整基金は3カ年で35億円を取り崩す資産内容。50億円は残し、災害対策など緊急的な支出に備える。
県総務部では、見通しは現時点とし、今後、歳出、歳入の見直しなどで不足額をなくした見通しをまとめる。 |