2008年 1月 19日 (土) 

       

■ 〈岩手競馬〉民間委託説明会に14社 大手電機メーカーも

     
  盛岡競馬場で行われた民間委託拡大に関する企画提案の説明会  
  盛岡競馬場で行われた民間委託拡大に関する企画提案の説明会  
  岩手競馬の民間委託拡大に伴う民間企業への企画提案募集に関する説明会は18日、盛岡市新庄の盛岡競馬場で開かれた。あらかじめ申し込んでいた県内外14社が参加。募集概要などの説明を聞き、盛岡、水沢両競馬場の施設設備を見学した。他の地方競馬で受託実績のある県外企業もあれば、様子見で参加した企業もあったようだ。企画提案書を提出する企業とその参加数は、3月初めに受け付ける企画提案前の資格審査申請を経て確定することになる。

 説明会には14社から32人が参加。大手電機メーカーやIT企業、他の地方競馬や競輪など他の公営競技で受託実績のある企業、地元テレビ局や広告代理店という顔ぶれ。

  宮一夫県競馬組合事務局長は「民間委託本来の効果を発揮させるため、委託範囲を委託可能な業務すべてに拡大し、一括して委託する方法を検討することにした。組合の安定運営と民間企業にも委託業務の範囲が拡大することで弾力的な運営が可能になるメリットがあると考える。創意工夫を生かした斬新な企画提案をお願いしたい」とあいさつした。

  委託範囲は▽勝ち馬投票券の発売・払い戻し▽映像、音声の放送などの実施▽入場料徴収▽ファンサービス、イベントなどの実施、広報宣伝▽場内外警備▽各施設の運営、施設設備の維持管理、環境保全−など。業務の実施場所は盛岡、水沢両競馬場、専用場外発売所9カ所、パルソビル。

  組合は自治体の固有業務や競馬法上の規定で委託できない競走などの業務を除く、業務全般を一括して受託する場合の運営組織、集客、売り上げ向上策、収支計画について企画提案を募る。

  企画提案では▽開催日数は239日▽委託料経費の試算見込みは売り上げ収入を257億円とする▽委託拡大の開始時期は09年4月1日からとする−など前提条件が定められている。

  企画提案を希望する企業には提案内容の算出などに必要な基礎資料が登録制で貸し出される。現在14社すべてが登録を完了しているわけではない。説明会参加者以外も資格審査申請をすれば企画提案への応募は可能で、共同事業体(JV)での提案もできる。実際に企画提案する企業またはJVの数は固まっていない。

  今後のスケジュールは基礎資料貸与の登録書申請が2月29日までで、資格審査申請を3月3〜7日に受け付け。組合事務局が参加資格を審査し、認められた企業・JVから同24〜31日に企画提案書の提出を受け付ける。

  4月下旬に選定委員会の内容審査を経て総合審査を実施。5月にも最優秀企画提案を選定する。岩手競馬の今後の事業運営の方法として民間委託拡大がより持続可能で安定的と判断されれば提案者と契約内容などを協議する。

  岩手競馬の民間委託は現在も行われているが「業務内容の専門性や業務処理の安定性を重視し、委託先を業務ごとに細分化、固定化する本来の民間委託に期待される民間ノウハウを活用した売り上げ確保と拡大、ファンサービス向上、コスト低減など(の工夫)が発揮されにくい状況」(宮局長)だった。

  ポータルサイトなどを運営する大手IT企業、楽天の担当者は「資料の貸与を受け、まずは経営状況や細かい財務分析を見ることにしたい。一括受託ということなので全部の業務をできるのかどうか期間いっぱいまで検討したい」と話していた。

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