2008年 2月 20日 (水) 

       

■  合併に賛成得られるか 新岩手農協、きょう仕切り直しの臨時総代会

 新岩手農協(田沼征彦組合長)は20日午後1時半から、滝沢村の県産業文化センターで臨時総代会を開く。2日の総代会で否決された県北5農協の合併を同じ議案で再度諮る。県農協中央会は、新岩手農協の組合員の理解を得るため、合併後の支援方針を示した。岩手北部の合併が実らなければ、県下6農協構想全体の財政スキームが崩れかねない。花巻や大船渡など既に合併を議決した地域をはじめ、全県の農協が新岩手の議決に注目している。

 新岩手農協は、いわてくじ、北いわて、いわて奥中山、岩手宮古の4農協との合併議案を2日の総代会に諮ったが、賛成が特別議決に必要な出席者の3分の2に満たず否決された。総代は定数530人。うち出席者499人中賛成は294人で、可決に必要な333人を大きく下回った。20日の総代会で改めて可決しようと、13日から18日まで管内8カ所で改めて説明会を開いた。

  2日の総代会では債務を累積させた他農協を抱え込むことに組合員の不安感が噴出したため、説明会では田沼組合長ら常勤理事が合併計画について組合員に重ねて理解を求めた。農協中央会側でも新岩手農協の組合員への説得材料として合併後に手当を講じることを決め、全県の構想がかかる総代会と位置づけている。

  新岩手農協の高橋良之総務部長代理は「合併後の支援材料として資金的、人的な部分について中央会と約束を交わしたので、それを担保に理解をたまわりたい」と話し、可決に向けた努力を強調する。

  県農協中央会の朝倉栄常務は「旧農協単位で損益分析し万一、赤字になるような場合が想定されたときは地域委員会ごとに協議して、新岩手の方には迷惑をかけない。いずれ地域の人たちがやらなければならないので、そのときは中央会が間に入る」と話し、状況により合併後にてこ入れする考えを示している。

  JAグループとしては132億円の資金注入で赤字農協の累積債務を解消し、県下6農協を実現する構想。県分71億、中央分61億円の造成は全県の合併実現を条件とする。朝倉常務は「資金が宙に浮かないよう、3分の2以上の賛成で合併を議決した各農協の意思を背負った議決になるので、実現をお願いしたい」と新岩手農協の議決を注視している。

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