2008年 3月 4日 (火) 

       

■  「赤れんが」描いた油彩の大作を盛岡市に 横浜在住の金野さん

 一関市(旧大東町)出身で現在は横浜市在住の金野圭助さん(73)がこのほど、盛岡市の岩手銀行中ノ橋支店を描いた油彩「レトロな町」(F100号、2006年)を盛岡市に寄贈した。4月に開所する盛岡市保健所の所長室に飾られるという。

     
  今回寄贈された「レトロな町」と作者の金野さん夫妻、片倉さん(右から)  
 
今回寄贈された「レトロな町」と作者の金野さん夫妻、片倉さん(右から)
 
  金野さんが油彩を始めたのは中学時代。大学まで続けたが就職してからは45年間、筆を持つことはなかったという。1998年に退職してから制作を再開。現在は一水会展に出品している。

  同作品は赤レンガの建物をモチーフにした連作の一環。「赤レンガの建物と白い雪の取り合わせ、古色蒼然(こしょくそうぜん)とした銅の色に郷愁めいたものを感じて描いてみたいと思った」という。

  寄贈のきっかけはおととし、同作品が展示された一水会展(上野美術館)を小中学校の同級生の片倉文夫さん(73)が見に行ったこと。特別な感慨を持った片倉さんが、盛岡に作品を展示したいという気持ちを伝えた。金野さんは無償提供を二つ返事で快諾した。

  盛岡市内で寄贈先を探していた片倉さんは昨年の10月、偶然立ち寄った深沢紅子野の花美術館で、一水会会員で前館長の重石晃子さんと佐藤晴久館長と会い、市への紹介を受けて今回の寄贈が実現した。

  「自分の絵を飾ってもらえてうれしい。皆さんのおかげで実現できた」と金野さん。佐藤館長は「市民、県民にとって象徴的な建物を描いた作品。多くの市民に見てほしい」と話していた。

  市からは感謝状が贈られた。

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