2008年 3月 5日 (水) 

       

■  〈経済〉空きビル活用は家守事業で 企業が不動産業者ら招きPR

     
  起業家のサポートをする家守の事業内容を説明する岡崎さん  
 
起業家のサポートをする家守の事業内容を説明する岡崎さん
 
  空きビルを活用した街づくりを考えるMORIOKA3rings(中村美知子代表)は2月29日、盛岡市菜園の三栄ビルで同社が始めた「盛岡家守(やもり)事業」の説明会を行った。不動産関係者や起業家など約60人が参加した。

 家守とは江戸時代に不在地主に変わって家屋を管理する人のことを示し、店舗などを借りる店子(たなこ)のさまざまな相談に乗って面倒を見ていた。同社で行う事業はこの家守をモデルに、起業を目指す人たちの相談に応じ、不動産を紹介するとともに起業のノウハウや人脈を紹介しサポートしようとするもの。現在、同社の3人が家守として同ビルの2、3階の不動産を起業家に紹介している。

  賃貸料金を抑えるために2階フロアを7分割し、1ブース1カ月3万円の賃料で貸し出している。3階はもともと美容室。スタイリストなどを目指す人にシャンプー台や鏡などが1組になったカットブースを6万5千円で貸し出している。

  盛岡市の美容師里見洋子さん(42)は昨年12月からカットブースを利用している。18年間勤めた美容院を退職し、独立しようか悩んでいた時、このブースの存在を知った。家守である中村代表に相談したところ、独立する際の開業資金を計算。すぐには独立できないということが分かったが、同ビルの3階をブースで借りるのであれば、低資金でやっていけると分かった。

  里見さんは「今は前職などで親しくなった顧客に来てもらっている。お客さんの自由な時間に合わせて働くことができる。もう少し頑張って独立を目指したい」と意欲的。

  同事業の発案者である岡崎正信さんは「空いている不動産から多くの起業家を育てることができる。それは雇用を増やすことにもつながる。盛岡にはよく探すと利用されていないが素晴らしい不動産が眠っている。工夫し、空き店舗を減らすことで、街自体の価値も上がってくる」と期待している。

  三栄ビル2階は入会金5万円。敷金1カ月分。1カ月間の賃料は1人用が3万円、共益費1万円。2人用は4万5千円、共益費2万円。3階のカットブースは敷金10万円(退去時返還)で、1ブース1カ月賃料6万5千円、共益費2万円。

  問い合わせは同社(電話623−0721)。

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