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浅岸の薬師社脇から出土し貝殻文土器 |
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盛岡市本宮の遺跡の学び館(武石幸久館長)で第25回埋蔵文化財調査資料展「盛岡を発掘する」が開かれている。今年度に調査した17遺跡から出土した遺物93点を展示。東北でも類例の少ない貝殻文土器の多量の出土や、礫石経などの発見が相次いだ。
注目されるのは浅岸の薬師社脇遺跡。米内川と中津川の合流付近にあり、これまで縄文時代早期中葉(約8千年前〜)の竪穴住居跡20棟、土坑69基など多数の遺構や遺物が発掘されている。今回の調査では貝殻文土器が大量に出土。東北でも珍しく類例が少ない。
貝殻文土器は二枚貝の縁や側面などの波模様を利用して複雑なデザインを表現している。形は底がとがった尖底(せんてい)土器の種類。これらの土器は灰などを盛り、その中に固定して使用したと考えられている。火は土器の中央部分を熱するために、中央から粉々になり、大量に発掘されることは珍しい。
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二枚貝を使って様々な模様を見せる貝殻文土器 |
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北夕顔瀬の宿田南遺跡からは金剛般若波羅蜜経や法華経などを石に書いた礫石経が多数出土。鎌倉時代のものと思われ、文字が確認されたものは約160点に上った。礫石経は経典埋納供養の一つで中世から江戸時代に全国で流行したもの。県内での出土は初めて。
平たい川原石には両面に細かい漢字で経文が書かれている。小石には梵字が書かれた一字一石経も見つかった。中心に大日如来を表す梵字「バン」が書かれ、周囲四方にキリーク(阿弥陀如来)、アク(不空成就如来)、ウーン(阿閃如来)、タラーク(宝生如来)が並んでいる。
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青緑色に輝くヒスイの装飾品 |
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同館の文化財調査員の鈴木賢治さんは「今年度の発掘では東北でも類例の少ない発見が多かった。この機会にその成果を見学してほしい」と来館を呼びかけている。
会期は6月22日まで。開館は午前9時から午後5時まで。休館日は毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)。入場料は200円、小中学生100円。 |