■ 渡欧18年、触れた音 鈴木理恵さんが初CDでシューベルトピアノ曲集
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鈴木理恵さんの初CD「シューベルト・アルバム〜音楽が心にふれる時」 |
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盛岡市出身で現在はウィーン在住のピアニスト鈴木理恵さんの初CD「シューベルト・アルバム〜音楽が心にふれる時」が、全国で発売開始された。渡欧して18年の集大成となる同アルバムは、古里の人たちの手に支えられて盛岡での録音が実現。「総まとめでありこれからの出発点でもある」というアルバムに仕上がった。
収録されたのは、シューベルトが若いころの希望に満ちた曲「ピアノソナタイ長調Op・120D664」から、病気が分かり死を意識しながら書かれた「楽興の時Op・94D780」、晩年の「2つの即興曲Op・142D935」の3作品。
いろいろな作曲家の作品を収録することも考えたという鈴木さん。だが「読書の傾向も一人の作家の本を全部読みたくなるタイプ。美術館の無個性な空間は一人の画家の絵で埋めると全体のカラーが変わる。ならばシューベルトのたくさんの面が表れた選曲にして全体が醸し出すものを伝えたい」という思いを込めた。
1990年にフランスに渡り、99年からシューベルトの暮らしたウィーンへ。言葉が分かるようになると、その音楽の裏にあるリズム感が言語と密接にかかわっていると実感した。
シューベルトの時代から今も残る建物や風景、気質やメンタリズム。実際の生活を通して肌で感じたものから直接的、間接的にシューベルトへの理解を深めていったという。
アルバム制作を持ち掛けたのは、プロデュースを担当した紫波町の照井顕さん。鈴木さんの演奏会に何度か足を運ぶうち、その演奏の素晴らしさを広く伝えたいと思うようになった。
録音は昨年の夏、盛岡市民文化ホールで行われ、一関市出身の金野貴明さんが社長を務めるティートックレコーズ(東京都)から発売された。
鈴木さんは「自分の原点である盛岡で録音できてうれしい。岩手の人と一緒に仕事ができてよかった。古里のない人はよくいるが、自分には帰れる場所があることが素晴らしいと思っている。CDを聴いてみて、これからどうしていくかを考えるきっかけにもなった」と言う。
照井さんは「クラシック然としていない、構えずに聴ける音楽的なアルバムに仕上がった。クラシック嫌いの人にも聴かせたい」と話す。
定価は2800円。問い合わせは開運橋のジョニー(651−6150)まで。 |
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