2008年 3月 10日 (月)
■ イオン渋民店4月開店 盛岡北部に広く商圏
4月下旬の開店を目指して建設が進むイオン盛岡渋民店
イオンスーパーセンター盛岡渋民店(仮称)が、盛岡市玉山区渋民字鶴飼に4月下旬開店する。同店は盛岡市本社のイオンスーパーセンター(岡崎双一社長)が売り場面積約1万4千平方bの総合大型店として建設している。玉山区初の総合大型店。「姫神の郷」の愛称で、地場に根差した店舗運営を目指す。商圏は八幡平市、岩手町、滝沢村などに及ぶとみられ、既存のイオン2店舗と併せて盛岡広域の消費動向に影響を与えそうだ。
同店は1月に従業員を募集し、玉山区を中心に直営部門で約230人を採用。テナントを含めると約300人が雇用される。店舗の建設は7割ほどの進ちょくで、3月に入ってクリーム色の外観が姿を現した。国道4号沿いの敷地内にはサンデー、タマホーム、ガソリンスタンドメガペトロが出店する。4月6日は敷地内で植樹祭を行い、下旬の連休前の開店を目指す。
谷口賢志店長は「渋民を中心に30から40の生産者と、企業が数社入る。木工のコーナーを大きく取り、県産のものを使った新企画を出したい」と話す。盛岡市内の本社側の店舗とは異なるカラーで、地方出店の特色付けを図る。
谷口店長は「北岩手の企業としては120社ほどが入り、県北沿岸部の自然の恵みを提供してもらう。二戸のサクランボ、久慈のマツタケや海産物、奥中山や葛巻高原の畜産物、浄法寺塗などの工芸品のほか、啄木が好きだった郷土の食材などの企画を提供していきたい」と話し、県北の1次産品の流通に力を入れ、足湯など健康増進の施設を広く組み込むことにしている。
これまで大型店の無風地帯だった玉山区では好摩、渋民の商店街が初めて本格的な競争に突入する。
玉山商工会(佐藤登会長)はイオン出店に危機感を抱いてきたが、会社側は商工会に対して地元分約560平方bのフロアへのテナントの紹介を申し入れた。菊地大和事務局長は「できたものに反対と言っても仕方がない。互恵互助で会員で出したいというところについては協力している」と話す。
07年の県の盛岡地区広域消費購買動向調査によると玉山区の第1次商圏は30・8%。大規模小売店舗の出店により、盛岡圏域の市町村の商圏は流動化している。菊地事務局長は「現在7割が盛岡や滝沢に流出している消費人口が、玉山にどれくらいあるだろうか」と話し、イオン出店による地元商圏の伸縮に注目する。
玉山区好摩の好摩商店会(千葉進会長)はイオン開店に備えて大型店対策に乗りだし、2月中旬には活性化委員会の若手経営者たちが宮城県の類似規模のイオン店舗を見学してきた。
千葉会長は「競争が激しくなっており、そんなに甘いものではない。イオンが開店すれば最初はそれほどでないと思っても、だんだんに影響が出てくる。値段では勝てない。地元の人が困らないよう、お客さんに便利な店を自分たちで追求するしかない」と話す。
盛岡渋民店の谷口店長は「地域の人と一緒に商業だけでなく観光も含めてお手伝いできればと思う。全国から来てもらえるよう、渋民の宿場町のにぎわいを再現するような役割ができればと思う」と話し、地元との対話路線による店舗運営を目標に掲げている。
本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:
hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします
トップへ