2008年 4月 1日 (火)
■ 「中核市盛岡」きょう誕生 東北では秋田に続き5番目
事務引き継ぎ書を達増知事から受け取る谷藤盛岡市長(右)
中核市盛岡市が1日、誕生した。前日、県庁で移行に伴う事務引き継ぎ式があり、1900件近い事務が県から同市に移譲された。同市には今後、制度上の中核市としての事務事業を円滑に進めるだけでなく、移行の利点を住民が実感できる行政の展開、単なる権限移譲にとどまらない人や企業を引きつける中核都市として魅力向上やポテンシャル増強が求められる。
(別刷りで特集号)
引き継ぎ式は知事室で行われ、達増知事から谷藤裕明市長に引き継ぎ書が手渡された。同市は06年1月の同市と旧玉山村の合併で指定要件の人口30万人以上を満たした以降、指定に向けて作業をスタート。市議会の議決、知事への同意申し入れと県議会の同意議決を経た知事同意、国への07年8月の移行申し入れと進め、同年11月に1日からの移行が政令公布された。
中核市には柏市などほかの3市とともに全国36番目として移行。東北では秋田市などに続き5番目、県内では初の中核市となる。
政令公布後は具体的な権限移譲後の事務事業執行をにらんだ準備作業を進め、中核市移行の最大の目玉である同市保健所も同市神明町に整備した。権限移譲の協議が整い、移行前日の31日に事務が引き継がれた。
移譲される事務は約1850件。権限の相当件数を占める保健所業務のほか、産業廃棄物処理、景観行政など幅広く、将来ビジョンや地域の実情にあった施策を展開できる裁量が市に認められる。
引き継ぎに当たって谷藤市長は「いよいよあすから移行するが、万全の体制を整えることができた。住民に身近なところで自律性の高い自治体となるべく、取り組みを進めていきたい。引き続き県の支援を」と要請。県からは保健所をはじめとした部署への職員派遣などで移行後、実効性ある行政運営に支援を続ける。
達増知事は「地方分権、地方主権の岩手におけるモデル市として成功させ、発展させてほしい。(保健所業務は)法律に基づいた専門性の高い事務ではあるが、住民生活や仕事に密着した事務であり、市でうまくやってほしい」と期待した。
事務引き継ぎを終えた直後、谷藤市長は「玉山村と合併し、人口30万人を超える都市を形成し、いよいよ中核市となった。権限を生かして住民に最も身近な自治体として住民福祉の向上に努めていきたい。5番目だが、北東北の拠点、要を成すという意気込みで頑張っていきたい。広域というとらえ方で、協力し合って魅力ある盛岡広域を図る中で人口集積を図っていきたい」と抱負を語った。
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