2008年 4月 4日 (金)
■ 盛岡市営住宅管理を民間に委託 緊急の修繕など対応
盛岡市は、ビルメンテナンスや不動産業などを展開する寿広(盛岡市南大通、北田泰社長)を市営住宅管理業務の指定管理者に指定し、1日から業務委託を始めた。公営住宅で民間企業を指定するのは東北でも珍しい。入居者や家賃の決定、徴収などは従来通り市の直営で、寿広は入退去や入居管理の業務などを担う。委託料は08年度当初予算で8668万円。
指定管理者の寿広が管理業務に当たる市営住宅(写真は青山3丁目アパート)
委託の対象は公営住宅法に定めた公営住宅のほか改良住宅など低所得者向け住宅、中堅所得者層向けのコミュニティー住宅の計25団地、2778戸。寿広の指定は昨年の市議会12月定例会で承認された。
管理業務は、主に入居募集や退去手続きなど入退去業務、ごみの分別やペットのことなど入居管理業務、水道凍結や水漏れのような緊急的な修繕、エレベーター保守点検など維持管理の3点。
委託料の内訳は一般管理費2350万円、維持修繕費5100万円、保守管理費1218万円。維持、保守管理費は年度末で残余があれば市に返還し、超過した場合は市と協議する。
これまで通り市直営の業務は入居者や家賃の決定、家賃や駐車場使用料の賦課徴収、複数の団地を対象にした事業費の大きい計画的な修繕のための計画・発注。今回の指定管理者制度に伴い指定先の指導監督も行う。
1日、同市内丸の市役所で協定書の調印式が行われた。協定内容は指定期間3カ年の管理基準、管理運営の目標・評価、個人情報の保護を明記した。単年度の協定として委託料が盛り込まれた。
県営住宅は06年度から指定管理者制に移行。指定先は財団法人県建築住宅センター。盛岡市の場合は民間企業を指定しており、東北の都市でも先駆けたものだという。
寿広は1日、同市中ノ橋通1丁目の106ビルに市営住宅管理センターを自費で開設。現在は3人体制だが6月1日の入居に向けて準備を進める中で、順次増員を図る予定。
玉山泉センター長は「当社はビル、マンション管理、警備など一貫した業務展開を図る中で利用者にさまざまなサービスが可能。夜間や休日、災害時にも対応できるのでお役に立つよう全社挙げて取り組む」と話している。
斉藤喜範市建設部建築住宅課長は「緊急修繕は休日や正月三が日も対応しているが、民間の方がよりサービスの充実が図られる。エレベーター保守点検も外部に見積もりを出すより指定した企業側にノウハウがあれば一括化できる。入居者決定は以前より時間がかかっても公平性を保つため市長の決定事項とする」という。
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