2008年 4月 4日 (金) 

       

■  写す喜び意思の疎通 すなめりさんが初めての写真展

     
  すなめりさんの作品  
 
すなめりさんの作品
 
  すなめり写真展「light&colors」が13日まで、盛岡市稲荷町のフォト&カフェソルナで開かれている。すなめりさん(18)は盛岡市青山の県立青山養護学校(橋勉校長)を3月に卒業した女性。卒業を記念して両親が写真展を企画した。自然やネコを被写体にした約30点が展示された。すなめりさんは発達障害を持っている。2年前からデジカメでの撮影を始めた。画面の中に自身のありったけの思いを閉じ込めた作品群が、見る側の胸を打つ。

  すなめりさんが特に好きなのは光の透過する風景。寝そべるネコの後ろから夕日が射し込んだ一瞬、木漏れ日が小さな木を照らし出した情景などを生き生きと切り取った。このほか、刻々と変化する空の表情や、季節ごとの自然の色を丁寧にとらえた作品が並ぶ。

  すなめりさんの障害は、人とのかかわりが苦手でコミュニケーションを上手に取ることができないこと。なかなか適応できなかった中学時代を経て、同校に入学した。

  もともと絵画制作が得意だったが、行事などで職員が撮影しているのを見て、デジカメに興味を持ち始めた。両親がコンパクトのデジカメを贈ると、いつもポケットの中に入れて持ち歩くようになったという。

  毎日撮るわけではなく「撮りたいときに撮る」というスタイル。だが、フィルターの掛け方や色調の合わせ方など、誰の指導も受けずに独学で追究してきた。

  作品はこれまで、PTAバザーではがきにして展示したことはあるが、個展は初めて。本人の希望で本名は伏せ、大好きなネズミイルカ科の「すなめり」をペンネームに決めた。

  同校の橋校長は「写真は彼女の心の表現。写真を通して職員と短い言葉の会話が生まれるなど、社会性が高まっていると感じる。周りとのやり取りの手段の一つとして写真をとらえていけばと思う」と話していた。

  午前10時から午後6時(最終日は同5時)まで。木曜定休。同市稲荷町5の4、電話番号019−601−2091。

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