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街もりおかを引き継ぐ斎藤五郎氏(左)と純氏 |
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盛岡市のタウン誌「街もりおか」の編集人が斎藤五郎氏(77)から斎藤純氏(51)に交代する。五郎氏は17年間の編集活動を4月中にバトンタッチ。5月から作家の子息に「街」を委ね、高橋克彦氏を発行人に新しくスタートを切る。「これだけのクオリティーを保つのは大変」と張り切る純氏に、五郎氏は「あまり肩に力を入れないこと」と編集の秘訣(ひけつ)を耳打ちする。世代を越えた書き手の登場を期待している。
「街」は1967年創刊で昨年40周年を迎えた。五郎氏は故山田勲氏から1991年に編集人を引き継ぎ、通巻196号にわたる誌齢を重ねてきた。昨年の市勢振興功労者の受賞を機に「街もりおか」の編集人の交代を明らかにした。「『街』はあくまで読むタウン誌。一過性の情報のおもちゃ箱をひっくり返したものではなく、持って歩いて読める雑誌を目指してきた」と話す。B6版横とじは創刊以来のスタイル。表紙の写真やページのイラストの味わいに定評がある。
純氏は「これだけのクオリティーを引き継ぐのは大変という感じだが、そうしないと『街』の個性がなくなる。スタイルと精神を引き継いでいかなければならない。ただ20年間変わらないのではただ古いだけなので、バトンタッチしてもクオリティーを落とさないようにやりたい」と責任感ひしひし。
五郎氏は「季節感の強いものはだめ。なるべく季節感を入れずローカルカラーを、盛岡や岩手のことを入れる。パリに行って来たということだけ書かれても仕方ないが、最後にセーヌ川より中津川の方がきれいだと入れてくれればいい」とアドバイス。
盛岡の文化芸能の伯楽役を務めてきた目で、「役者の世界でも2枚目に3枚目をやらせてみたりすると面白いもの。何か他のジャンルで活躍している人に書かせるのも面白い。活字になると自信が出てくる」と話し、新しい才能の発掘を期待する。
純氏は「今の盛岡は面白い転換期。例えば鉈屋町はちょっと前まで開発で変わっていたが、街並みをいかに保存していくかにシフトした。そういう人たちの声を生かせるのは『街』が一番」と話し、盛岡の街を新しい文体で記録しようとしている。 |