2008年 4月 17日 (木) 

       

■  岩手競馬で禁止薬物 7日出走の1着馬から尿検査で

     
  記者会見する宮一夫事務局長(中央)ら組合関係者  
 
記者会見する宮一夫事務局長(中央)ら組合関係者
 
  県競馬組合は16日、第1回水沢競馬に出走し1着となったクードゥフードル号(サラ系牝5歳)から禁止薬物となっているクレンブテロールが尿検査で検出されたと発表した。水沢の佐々木修一厩(きゅう)舎所属。原因はまだ分かっていない。競馬法違反に該当する恐れがあることから、組合は県警本部に届け出し、内部に調査チームを設置した。19日からの水沢競馬は予定通り開催する。

 16日夕、宮一夫事務局長らが盛岡競馬場で記者会見した。発表によると、同馬は水沢競馬の7日第8レースに出走。9頭立ての1番人気で1着となった。レース後に尿検査を実施し検査を依頼した栃木県の競走馬理化学研究所から16日に禁止薬物が検出されたと組合に通知があった。クレンブテロールは気管支拡張剤に属し、今年1月1日から追加指定された禁止薬物12種の一つ。同号は2歳で日本中央競馬会でデビューしたが未勝利で名古屋に転厩し6勝を挙げている。3月25日に水沢の佐々木厩舎に入厩。7日が岩手競馬での初出走だった。

  組合では通知後、厩舎関係者に陽性反応結果を知らせたが、警察の捜査との兼ね合いもあり、組合として関係者の事情聴取などは会見前の時点ではしていない。

  組合は佐々木厩舎の在厩馬全17頭については薬物検査を実施するとともに、19日からの3日間に出走を予定していた同厩舎の9頭は出走させない措置を取る。19日には調教師や騎手ら岩手競馬関係者にこの件を説明し再発防止に向け徹底を図る。

  宮事務局長は「同一厩舎の所属馬を全部検査し3日間は出走させない。何もないと分かるまでは出走させないことでレースの公正性の担保としたい」と述べた。

  追加を含め禁止薬物は64種あり、再発防止を再度徹底したいという。警察捜査との関係もあるが、組合の調査に早期に情報を出しファンの信頼に応えていくとしている。

  同馬が出走した当該レースは確定し、払い戻し等はそのままとするが、同馬は事後失格として1着賞金20万円を返還させ、2着以下の着順を繰り上げる。

  今回の件に関し組合管理者の達増知事は「岩手競馬ファン、県民、関係者の皆様にご心配とご迷惑をおかけしますことに心よりおわび申し上げます。1日も早く信頼回復に努めるとともに、再発防止に向けた対策を講じてまいります」とコメントを出した。

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  佐々木修一調教師によると、担当厩務員が獣医師と相談の上、禁止薬物とは知らずに餌に混ぜて食べさせたという。佐々木調教師は取材に対し、「故意にやったことでは決してない。不可抗力とはいえ責任を感じている。厩舎の長として監督不行き届きだった。関係者にご迷惑をおかけして申し訳ない」とコメントした。

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