2008年 5月9日 (金) 

       

■  1株2輪のクマガイソウ咲く

 盛岡市南大通の中川守さん(60)方の庭では昨年に続き、一株から2つのクマガイソウ(ラン科)が花を咲かせた。一つの株から茎を2つに分けて、2輪のクマガイソウが咲くこと自体、珍しいこと。中川さんは「まさかと思いながら、探していたら本当にあった」と2年連続の珍事に驚きを隠せない。

     
  昨年に続き2輪の花を付けたクマガイソウ(右はつぼみ)  
 
昨年に続き2輪の花を付けたクマガイソウ(右はつぼみ)
 
  2輪のクマガイソウは昨年咲いた場所と1メートルほど離れたところに咲いたが、地下茎で成長するため、同じ個体ではないかとみている。

  クマガイソウなどの植物を庭で育てているのは母親のリヤさん(82)。リヤさんの庭仕事は雪解けとともに始まり、一日中、庭で世話するほど植物が大好き。リヤさんは「庭は決して広くはないし、日当たりも良くない」と話す。周りは高いマンションなども多く、庭に日が差すのは日中のわずかな時間。気を緩めるとゼニゴケが生え出すという。だが、愛情のこもった育て方にどのような植物も大きくなって元気に育つ。クマガイソウの花もそれぞれ6センチ以上の大輪になる。

  リヤさんの育て方は12月初めに腐葉土を入れ、2月に雪の上から、固形の油かすをまく。雪が解けると自然に栄養がクマガイソウにいく。

  リヤさんは「花の手入れをしていると、悩みごとがあっても忘れることができる。とても癒やされる」と、花々の成長に喜びを感じている。

  県環境保健研究センターの小山田智彰主任専門研究員は「アツモリソウなら聞いたことがあるが、クマガイソウが毎年、2花咲くというのは聞いたことがない。今後も大切に育てていってほしい」と話している。

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