2008年 5月11日 (日) 

       

■ 「岩手にも海援隊が必要だ」 達増知事が学生とトーク

     
  学生たちと質疑を交わす達増知事  
 
学生たちと質疑を交わす達増知事
 
  岩手大と県立大の共催による「希望王国岩手キャンパストーク」が10日、盛岡市上田4丁目の岩大工学部テクノホールで行われた。両校の学生と一般の聴講者約100人が参加し、達増知事が講演した。地場産業の創出と岩手の文化力について知事の考えを聞き、学生と質疑した。

 達増知事は「ソフトパワーは簡単に定義すると文化的魅力と道義的信頼で相手を動かす力。これが岩手にものすごくある」と述べ、平泉の世界遺産登録の意義を唱えた。司馬遼太郎の著作から「明治以降の日本最大の人材輩出県は岩手県と明言、断言している」との評価を引用した。

  盛岡タイムス連載の「いわて365人人物ごよみ」をひもとき、「365日毎日、偉人を誕生日や命日に絡めて紹介し、365人連載ができてしまう」と郷土の先人たちを紹介し、岩手の歴史と風土にプライドを持つよう薦めた。

  県政運営について「内需拡大型の経済社会構造。地域の中で投資が行われ、働いて稼ぎ、商店街が繁盛し、中小企業が活性化するような岩手にしなければならない。20年前は東京や国の力でそれをやらねばならなかったが、今なら東京や政府がだらしなくても、岩手が世界と結びつける」と述べた。

  経済のグローバル化を背景に「世界中ではお金が余っている。余った金の使い道が分からなくて原油高が起きている。余って行き場がなくなった金をいかに岩手に引っぱり込んで岩手のためになるところに投資するか、世の中に役立つ勤労にお金が回るようにするかが課題。県はその方策を考えてやっていくが、行政や公だけではうまくいかない。海援隊のような民間の力、やる気と能力のある民間人が集まって世界に乗りだし、世界から引っぱってくれば一気に花が開く。民間力が出てくるお手伝いをすることを含めて考えていきたい」などと述べた。

  学生との質疑で岩大工学部4年の伊藤遼さんは、「国の債務残高は850兆円近くあり、一人当たり660万くらいの借金。それについて岩手からどう解決するか」と質問。

  達増知事は「借金はちきんとした計画に基づくなら、ばんばんやった方がいい。良い借金をしないと経済を発展成長させることはできない。借金を恐れてはならない。今日本が借金に困っている本質は信頼できる計画を立てられないでいること。少なくとも岩手の中だけでは信頼できる計画を立てて、岩手の中ではお金を借りて事業を成功させて利息を返し、借金を返していく仕組みができないかということ、それがうまくいけば全国に応用できるから、日本国民の借金も返していくことを考えている」などと答えた。

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