2008年 5月15日 (木) 

       

■  〈お父さん絵本です〉208 岩橋淳 おかあさんといっしょに

 野原が金色、ぽかぽかの陽光の中で遊ぶのは、ヒツジの母子。ページをめくれば、最初は1匹のこねこ(とおかあさん)、次に表紙にも登場の子ヒツジ2匹(とおかあさん)、…カエルの子(?オタマジャクシではなく!)なんてご愛嬌(あいきょう)もはさみつつ、10匹のコブタまで、野山に遊ぶ動物たちの仲むつまじい姿が描かれています。

     
   
     
  本作は、単純な絵柄をウリにした、いわゆる「赤ちゃん絵本」ではありませんが、ストーリーではなく見開き一場面で構成された温かみあふれる絵柄やリズミカルに繰り返されることばなど、「赤ちゃんの鑑賞に適した」作りになっています。「赤ちゃん絵本」と言えば、小さな判型、厚紙の頑丈なページ、抗菌仕様など、おもちゃ感覚で作られるものがほとんど(CG作画や、場合によっては作者名すらクレジットされないものも)。本作は大判にする事で絵柄を重視し、一編の作品としての存在感をきちんと主張した、スジの通った絵本。図書館から借りた手許の本作も繰り返し貸し出されるらしく、かなりクタビレテいるのですが、それも人気の証。お母さんとこどもの信頼を、しっかり得ていればこそなのです。

  【今週の絵本】『おかあさんといっしょに』C・ガンソン/作・絵、小比賀優子/訳、徳間書店/刊、1470円(税込み)1歳〜(1995年)

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