2008年 5月16日 (金) 

       

■  〈EU見たまま〉イタリア編7 小野吉郎 超特急「ユーロスター・イタリア号」

 イタリアを代表する超特急で、「ユーロスター」といえば英仏海峡トンネルでロンドンからパリ、またはブリュッセルを連絡する同名のTGV型特急と混同するので「イタリア」をつけ加えて区別している。

     
  北のミラノと南のナポリを連絡する「ユーロスター・イタリア」超特急  
 
北のミラノと南のナポリを連絡する「ユーロスター・イタリア」超特急
 
  ミラノ=フィレンツェ=ローマ=ナポリを連絡する、距離では日本の八戸=東京とほぼ等距離。アルプスに近い寒い北の地方から、南欧情調豊かな暖かい気候の地を連絡する超特急列車。

  イタリア・デザインの特急

  前身は1952年の「セッテベロ」(ラッキー・セブン)。7両編成の斬新なデザインの優等特急電車のETR300型の3編成。1960年に増備されたETR250型は「アルレキーノ」(道化師のこと)。その理由は運転台が屋根の上にあって、前方は乗客に展望をよくしてあったからだ。それに刺激されてか、フランスでは同じ発想の気動車のことを道化師でなく、「ピカソ」とよんだ。日本でも小田急ロマンスカーや名古屋鉄道パノラマカーでも、同じように運転台を持つようななった。それに東海道本線151系電車特急「こだま」にもこのイタリアン・デザインが影響したようだ。

  「セッテベロ」の後継特急は「ペンドリーノ」(振子式)をはじめとする高速列車。ETR500型といい、最高速250キロ出せて、「ユーロスター・イタリア」と改称した。ミラノのブレダ社製。

  イタリア風駅弁もある

  イタリアでは列車の格付として、エスプレッソ(急行)、ディレット(準急)、ロカーレ(各停)は普通運賃で乗れる。ラピド(特急)では普通運賃プラス特急料金。EC(ユーロシティー)の昼間の特急では座席指定が多く、急行の一部にも座席指定。この「ユーロスター」では距離によって特別料金が加算される。

  「ユーロスター」には1等、2等、食堂車がある。1等では新聞(ただしイタリア語のもの)、飲み物とクッキーの無料サービス、それにイヤホーンでクラシックやポピュラー音楽が旅客機並みに聞ける。

  ローマ、ミラノ、ボローニアの駅では駅弁が買える。パニーノ、パスタ、ワイン、果物が入っている。食堂車には予約券が必要。

  国際列車も多い

  イタリア国鉄はFSとよばれている。長靴の形をしたイタリア半島は、日本の本州に似て、太平洋側に相等するのは地中海岸線、日本海側に相等するのはアドリア海岸線。

  日本より1年早く1905年に国有化された。イタリアの列車には国際列車が多い。アルプス越えのトンネルを通る。フランスとはサンプロンとモンスニー・トンネル、スイスやドイツとはサンゴタール・トンネルで結ばれている。

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