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大松院での供養奉納(写真提供・岩手県立博物館) |
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「もしお金持になったら」という空想は誰にとっても楽しいが、「お金持ちだったら何をすべきか?」と考えたことはあるだろうか。
大念仏剣舞はお盆の芸能の一つで、精霊や先祖供養のためにお寺や大きな家の前庭で行われてきた。盛岡市上鹿妻念仏剣舞の庭元であり保存会代表でもある村上幹雄さん(82歳)のお話がとても面白かったのでご紹介したい。
「昔はあちこちからずいぶん招かれたものです。予定が遅れて夜遅く着いたのに、皆さんが提灯(ちょうちん)をともして待っていてくださったこともあった。それぐらい大事にされました。呼ばれるのはお金持ちの家。一通り踊ると座敷に上げられる。手づくりのお料理をいっぱい盛ったお膳がずらーっと並んで見事でしたよ。帰る時はだんなさんが『そら、米の二俵も持たせてやれ』なんて蔵を開けてくれたりね」。
お金持ちは篤志家でなければならなかったのだ。今は奉納の機会が減ったが、村上さんのご尊父であり庭元だった與惣治さんが亡くなった年の初盆には、地元の大松院で供養奉納を行った。五重塔を乗せた大笠は大念仏剣舞のシンボルとされ、念仏の唄に合わせて回す。「與惣治は唄の文句を書き留めることを一切許しませんでした」。村上さんの言葉からは厚遇された芸能の厳しさと誇りが伺える。
◇ ◇
【上鹿妻念仏剣舞の主な予定】地域活性化セミナー(9月20日)、志波城まつり(10月12日)、宮古・下閉伊郷土芸能まつり2009年(2月22日)
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