2008年 9月 23日 (火) 

       

■  写真家の伊山さんが1万5000枚の置き土産 ソリスト内加賀野で展示

     
  伊山さんから寄贈された写真を整理する山田さん  
 
伊山さんから寄贈された写真を整理する山田さん
 
  盛岡市上ノ橋町のソリスト内加賀野は今月から、昨年まで盛岡市に在住した建築家、写真家の伊山治男さんの写真約1万5千枚の展示を始めた。伊山さんが盛岡を離れる際に、ソリスト内加賀野代表の郷土史家の山田公一さんに寄贈した。盛岡を中心にした風景写真で、1960年代後半から近年までの街並みが映し出されている。伊山さんの写真集に未掲載のものがたくさんあり、ノスタルジックな盛岡がカラーでよみがえる。

 伊山さんは盛岡市にあった武徳殿など、古い建築の保存論議にかかわり、1960年代から、城下町のたたずまいを記録し続けた。地方公論社から「あの角を曲がれば」などの写真集を出し、盛岡市の刊行物などに旧町名にちなんだ風景写真を発表した。伊山さんが写真を撮り続けている間にも、盛岡の街並みは急速に変ぼうした。写真には発表の機会がないまま忘却されていく風景がたくさん含まれていた。

     
  伊山さんが撮影した古い盛岡の風景  
 
伊山さんが撮影した古い盛岡の風景
 
  すべてリバーサルに焼き付けられ保存状態は良いが、撮影場所や年代は記されていない。中には山田さんの記憶にない建物や街角がいくつかあり、「1万5千枚の中で伊山さんが写真集や放送局に提供したものは7、800枚あると思うが、それ以外の1万4千枚ほどは未知のもの。わたしが遠い昔に見た風景がカラーで出てきた」と感動している。

  1970年代まで盛岡市の肴町から中ノ橋通にかけてあった銀行群や、1976年まで本町通1丁目にあった旧第一勧銀の外観の白黒写真のプリントなど、岩手銀行の赤レンガのほかにも多くの貴重な建築があったことが分かる。街路事業で消えてしまった路地や古い橋などが克明に記録されている。

  山田さんは「写真を盛岡の街の記録として共同で利用しあう場があっていい」と話し、ソリスト内加賀野の企画展ごとに写真を展示し、広く市民に見てもらいたいという。問い合わせは、電話019−653−7777。

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