2009年 1月 1日 (木) 

       

■ 〈特集・盛岡の祭りが面白い〉盛岡山車に300年の由緒

盛岡八幡宮のお祭りに山車が奉納されて今年が300周年。ゆったりした時間の流れる盛岡山車の引き回しには、格調高い由緒があった。廃れた江戸山車の流れを現在まで引き継ぐのは全国でもないだろうと古老は語る。長年にわたって市民が受け継いできた貴重な精神も祭りの中には息づいてる。盛岡には分かっているだけでほかに約60の祭りや縁日がある。小さなほこらの由緒ある祭りもあれば、宅地住民によって生まれた新しい祭りもある。盛岡の歴史が息づいたそれぞれのにぎわい。300年を機に盛岡を代表する祭り男たちがとことん語り合った。

 盛岡を代表する祭りと言えばチャグチャグ馬コ、さんさ踊り、舟っこ流し、八幡宮の山車など。いずれも藩政時代から受け継がれ、盛岡の季節の風物詩となっている。

  9月の盛岡八幡宮の例祭の山車は1709年(宝永6年)から今年で300周年。盛岡山車推進会(工藤勲会長)は歴史の節目を迎えて、今年の祭りを一層盛りあげる。工藤会長は「300年を迎えて原点に返り、わたしたちの風光明美な盛岡で皆さんの賛同を得ながら、知恵を出し合い祝いたい」と話す。昨年は県内外で天災、事件、金融危機など不安が多い年だった。今年の秋祭りは市民総参加で、南部藩以来の盛岡の心意気を示す。

  盛岡商工会議所発行の「盛岡お祭り・縁日マップ」を見ると、盛岡の神社は盛岡城と桜山神社から放射線のように配置され、「神様の渡り廊下」のようになっているという。南部の殿様が領地の安定を期して寺社仏閣を配置したことによるのだろう。平成の現代に至るまで、市民の絆(きずな)のよすがとして受け継がれてきた。

  マップ制作の中心となった同会議所青年部の佐藤輝夫副会長は、いくつか寺社の祭りを「江戸時代にタイムスリップしたような」と言い表した。ゲーム世代の子供たちも法被を着ればたちまち若衆姿になり、ふるさとの血を連綿と受け継いでいく。少子化で担い手が減少していく中、鎮守や氏神様のもとでのコミュニティーをどう守り伝えていくか、住民の知恵が求められている。

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