2009年 1月 4日 (日) 

       

■  軽自動車保有、県内40万台超える 維持費が魅力か

     
  車格が大きくなり乗り心地が増して伸びている軽自動車  
 
車格が大きくなり乗り心地が増して伸びている軽自動車
 
  県内の軽自動車の保有台数が10月末で40万台を突破した。県軽自動車協会のまとめによると、県内の軽自動車届け出台数は下期が前年を上回り、金融危機の影響下の昨年10、11月も順調に伸ばした。メーカーの新車投入効果のほか、維持費や燃費などで軽への乗り換えが進んでいる。一方で普通車の新車登録台数は大きく落ち込んだ。ドライバーの経済性重視の流れから、縮小する市場の中で軽へのシフトが強まりそうだ。

 県自動車販売店協会のまとめによると、県内の乗用車の新車登録台数は10月1798台(対前年比88・5%)、11月1644台(同75%)。金融危機による全国的な販売不振が本県でも表れた。半面、軽の届け出台数は10月1970台(同111%)、11月1999台(同104・8%)。下期の実績を見ると7月1766台(同106・8%)、8月1388台(同100・5%)、9月2103台(同101・4%)で軒並み売り上げを伸ばしたが、12月は金融危機の影響により、前年割れが予想される。

  同協会の高橋充専務理事は「昨年は新型が少なかった。今年はフルモデルチェンジで各車種の新型が出たので、下期の伸びは当初から予想されていた」と話す。さらに夏場のガソリン高が追い風になった。高橋専務は「かなり影響があった。ガソリンは下がっても小型化指向が強まる中で軽自動車が伸びた。軽の魅力は価格と維持費。我慢して乗るものという時代もあったが、今は軽の装備が充実して遜色(そんしょく)なく乗れる。女性の免許所有者が増えた影響もある」と話す。

  盛岡市上堂の岩手スバル自動車販売促進部の高橋和之氏は「普通車から軽にするユーザーの比重が高くなっている。ガソリン高の影響などで維持費がかなり違ってくるので、軽が伸びる要素があった。車自体も車格が大きくなったことによる」と話す。従来のセカンドカーから、軽をファーストカーに昇格するドライバーが増えているという。

  同市仙北3丁目の岩手ダイハツ販売車両本部業務部・販売企画室の板垣秀治主任は「ガソリンが180円くらいになったときは軽に乗りたいという方が多かった」と話し、今年は燃費で優位性を発揮した。しかし普通車を含む総台数では厳しい状況で「サブプライム問題ではアメリカの話だと思っていたが、国内から県内の工場にまで波及してくると、慎重にならざるを得ない人が多くなるのでは」と話し、直面する業界の危機感を口にした。

  県自動車販売店協会の山口正専務理事は「金融危機の影響で厳しい状況になっている中で、軽はそこそこ伸び、維持費を考えると軽にシフトしていく動きが強まっている。軽の伸びは地域差があり、特に北東北で伸びている。岩手はまだ均衡しているが、普通車との逆転は時間の問題では」と話し、軽の販売が普通車全体を上回る情勢が見えてきた。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします