2009年 1月 8日 (木) 

       

■  〈北Gのライブトーク〉69 北島貞則 浅田真央の4分間

 昨年末、フィギュアスケートのNHK杯と全日本選手権をテレビで観戦した。どちらも浅田真央が優勝した。両大会を見ていて思ったが、3位を境としてレベルが一挙に上がる。

  点数で20点も違う、段違いな差だ。それは僕のようなフィギュアスケートの門外漢が見ても実感できる。その差は何だろう。

  承知のように、フィギュアはショートプログラムとフリーの2日間の演技で争われる。といってもフリーの演技がなんといっても主役である。フリーの演技は4分間である。その中で演技しなければならないジャンプの回数とか何とかは、僕は一切分からない。僕が注目しているのは、この4分間が長く感じられるか否かの一点である。

  下位の選手の演技は、尻もちをつくとかというミスを別としても、冗長な感じがする。演技の緊張感がところどころで途切れて観戦に集中できないのだ。上位者の演技は、はりつめた緊張感を集中力に変える。そしてその緊張感が途切れない。だから見ているほうも集中する。結果、演技者と観戦者が一体となり濃密な奇跡の時空間を創るのだ。

  この4分間、実は僕には重要な意味がある。ライブステージで1曲の演奏時間を4分間と想定しているからだ。だからフィギュアを見ながら、ライブのステージを感じているのだ。

  それにしても浅田真央は素晴らしい。解説者が「指の先にまで神経が行き届いている」と表現したが、自分の体はもちろんのことスケートリンクそのものを支配しコントロールする、そんなすごみを感じさせる。

  「つよい気持ちで」と、常に挑戦(チャレンジ)の意識を持ってインタビューに答えるこの18歳の天才少女に賞賛とともに畏敬の念を覚える。

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