2009年 1月 12日 (月) 

       

■ 箱根駅伝チーム優勝の立役者、千葉選手が古里に 成人式に出席

     
  メダルを手に箱根駅伝の感想を話す千葉優選手  
  メダルを手に箱根駅伝の感想を話す千葉優選手  
  第85回箱根駅伝で初の総合優勝を果たした東洋大学の8区を任された千葉優選手(2年)=盛岡南高出身=は11日、地元雫石町で成人式出席のため町民に勇姿を見せた。3日の復路で早稲田大学を追い抜き、トップでたすきをつないだ総合優勝立て役者の1人。一躍脚光を浴び、少々疲れと戸惑いの様子も見られたが、中学時代の同級生に囲まれ、新成人の門出をともに祝っていた。

 千葉選手は「(昨年末の部員による)不祥事でチームはバラバラになりかけたが、大会では逆にいい方向に持っていくことができた。それが結果的に優勝へつながったと思う」と優勝を振り返った。

  今大会で初めて箱根でたすきを任された。

  東洋大は2日の往路で5区を走った柏原竜二選手(1年)らの活躍で逆転劇の末、優勝。続く3日の復路は一時早稲田にリードを許すも、7区で先輩の飛坂篤恭選手(4年)が12秒差まで縮めた。

  2位でたすきを受けとった千葉選手は、平塚〜戸塚までの21・5キロを快走。早稲田に早くから追い付いた。併走しながら残り5キロで一気に引き離した。終わってみれば45秒差を付けてトップで9区走者にたすきをつないだ。

  レース自体は「自分の力を出すことに専念して1秒でも早く走ることを考えていた。相手のことは考えていなかった」。「チームのために最低限の役割が果たせた。最初に体力を使いすぎ、しまったと思った。大会直後は納得いかない部分も多かったが、時間がたって安堵(あんど)している」と話す。

  11日は成人式に先立ち、中屋敷十町長に優勝を報告。町幹部らにメダルを披露した。雫石中学校時代の駅伝指導者の上村佳邦同校教諭も同席し、一緒に懇談。中屋敷町長から「町民に元気を与えてくれた。これからも頑張ってほしい」と祝福を受けた。

  千葉選手は中学時代、野球部に所属。駅伝は陸上部の長距離選手とともに各部活から選抜された1人として出場した。上村教諭は当時の野球部監督でもあった。千葉選手は高校進学時に野球か陸上かの選択で迷ったというが、都道府県対抗の駅伝にエントリーして活躍した。

  成人式の千葉選手はスーツ姿で、華奢(きゃしゃ)でおとなしい印象を受けた。上村教諭によると、昨夏には中学校の応援にも顔を出し、盛岡南の生徒にも慕われる存在で「生き方の姿勢を後輩に示し、人間としての厚みを増した」と評価する。質問には一つずつ丁寧に答え芯の強さも感じさせた。

  18日には都道府県対抗の第14回ひろしま男子駅伝に出場が決まっている。地元では一躍ヒーローになって周囲がにぎやか。「時間を見て練習はしている。ただ、少し疲れました」と本音もちらり。11日夕は両親それぞれの職場の厚意で祝賀会も開かれた。

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