2009年 1月 14日 (水)

       

■  08年の県内、大型倒産は過去最多 負債総額500億超す

 東京商工リサーチ盛岡支店は13日、08年の県内企業倒産の集計を発表した。件数は117件、負債総額は536億円。件数は前年対比で11・4%増、負債総額は同103・4%増で2倍以上になった。負債総額10億円以上の大型倒産は11件に達し、過去最多となったが、全件数では東北6県中、岩手が最も少なかった。本県では金融危機の影響以前に秋までの原油や資材高騰などを圧迫要因に、経営環境が厳しくなる企業が増加した。

 08年の県内倒産は4年連続で増加し、1966年の集計開始から件数で12番目、負債総額は2番目を記録して倒産の大型化が目立った。大型倒産の連鎖倒産は17件発生した。

  産業別には建設業45件、サービス業16件、製造業、小売業各15件、卸売業12件、農林漁鉱業、運輸業各5件、不動産業、情報通信業各2件。原因別には販売不振91件、他社倒産の余波17件、既往のしわ寄せ4件、過小資本3件、売掛金回収難、設備投資過大各1件で、不況型倒産は96件。

  形態別には破産85件、銀行取引停止14件、民事再生法8件、特別清算7件、内整理3件だった。資本金別には1千万円以上5千万円未満55件、100万円以上500万円未満26件、5千万円以上1億円未満11件、500万円以上1千万円未満10件、1億円以上8件、個人企業ほか7件だった。

  地域別には盛岡市31件、奥州市11件、一関市10件、宮古、大船渡、花巻の各市6件、八幡平市5件、久慈市4件、北上市3件、釜石市、遠野市各2件、陸前高田市1件。郡部では岩手郡8件、下閉伊郡7件、紫波郡5件、九戸郡3件、二戸郡2件、和賀、胆沢、西磐井、気仙、上閉伊の各郡で各1件だった。

  同支店では「建設業、流通業の業績低迷に加え、製造業などの誘致企業では非正規社員の雇用悪化が深刻化するなど地方経済は雇用、個人消費、税収などで一段と閉塞(へいそく)感が強まることが懸念される。資金需要が活発化する年度末に向けて政府の経済対策の効果がどれほど浸透するか見極める必要があるが、世界的な景気悪化で企業の自立的な業績回復や改善は難しく、倒産増加の収束は考えにくい状況」としている。

  大型倒産は次の通り。

  ▽シティ商事(盛岡市・不動産管理)特別清算、負債90億円▽和山物産(同・土木建材販売)破産、負債78億円▽ホテルニューヴェール北上(北上市・ホテル経営)民事再生、負債38億5200万円▽セイナン工業(盛岡市・コンクリート2次製品製造)同、負債38億円▽依田栄(奥州市・ガソリンスタンド)破産、負債18億3700万円▽和山コンクリート工業(盛岡市・コンクリート2次製品製造)同、負債18億円▽下斗米組(久慈市・土木工事)同、負債17億円▽共栄建設(奥州市・土木工事)同、負債16億2500万円▽熊善商店(盛岡市・日用雑貨)同、負債13億8900万円▽ドリームアクセス(岩手郡・医療関連ソフトウエア開発)民事再生、負債12億4600万円▽陣ケ岡酒店(盛岡市・酒類卸、不動産賃貸)、破産、負債10億円。

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