2009年 1月 16日 (金)

       

■  〈EU見たまま〉英国編5 小野吉郎 ロンドンのターミナル駅

 英国は鉄道創業の地。かつて世界の工場といわれ、国内では石炭が豊富にとれ、海外には多くの植民地を持つ大英帝国だった。

  イギリスの鉄道技術に多くの欧州諸国は強い影響を受けた。イギリスでは鉄道も道路も左側通行、しかしフランス、スイス、イタリアなどでは道路は右側、鉄道は左側通行。ところがドイツ、オランダ、デンマークなどでは鉄道も道路も右側通行。それは何よりも英国の鉄道の技術を創業時代より取り入れ、強く影響を受けたからだ。

     
  ロンドンのビズネス・センターに近いチャリング・クロス駅  
 
ロンドンのビズネス・センターに近いチャリング・クロス駅
 
  さらに驚くことはパリの地下鉄には左側と右側通行の双方のものがあって混乱している。

  中央駅がないロンドン

  ロンドンにはターミナル駅が11ある。

  ロンドン・ブリッジ駅

  童話で知られるロンドン橋の南端近くにある。郊外からの通勤線。

  ウオータールー駅

  南西方面を連絡するがかつては「ユーロースター」の発着駅。英国人は早口で「ワーラルウ」と発音する。

  チャリング・クロス駅

  ロンドン中央部にあって、トラファルガー広場のすぐそば。近郊住いの通勤客とビジネス街を直結している。

  ヴィクトリア駅

  かつてロンドンで一番ハデな駅。英仏海峡のフェリーに連絡する豪華列車「ゴールデン・アロー」号(黄金の矢)。フランス側では「フレッシュ・ドール」号となってパリ行きの名列車だった。それにかつては「ナイト・フェリー」号が発着。ブライトン行きの海水浴客の駅。今は南郊の通勤電車が主。ガトウィック空港への快速列車もここから出る。

  パディントン駅

  「くまのパディントン」と同名。駅構内でこのくまちゃんの人形を売っている。イングランド西部やウェールズ南部を連絡。夏はコーニッシュ・リヴィエラに観光客がおしよせる。

  マリレンボン駅

  北西の郊外へ行く通勤列車の発着。ロンドンのターミナル中一番小さい駅、利用者も少ない。すぐ隣に新しく移転した大英図書館がある。

  ユーストン駅

  ロンドンで一番古いターミナル駅舎で、1837年製で、日本での鉄道開業より35年早い。イングランド北西部、スコットランド西海岸、アイルランド行きのフェリーに接続する。消えてしまった開業時以来の建物には古風なギリシア神殿のような巨大な門があったが通行のじゃまになるので30年前撤去された。

  セント・パンクラス駅

  中世のゴシック様式の大聖堂のような駅舎。100年以上前に建てられた。一時は取り壊してモダンな建築にしようとしたが、貴重な文化財として残された。今はウォータールー駅に代わって英仏海峡トンネルを通る特急列車もスピード・アップされた。特急「ユーロスター」の新発着駅となり、英国北部に行く列車との乗り換えが便利になった。

  キングス・クロス駅

  セント・パンクラス駅のすぐ隣。スコットランドのエディンバラ行き特急もスピード・アップされた。

  リヴァプール・ストリート駅

  ロンドンの経済活動の中心地に近い。北郊・東郊からの通勤客で朝夕混む。

  フェンチャーチ・ストリート駅

  シティ区にある寂れた小さな駅。列車の発着が少ない。ロンドンの東郊のテムズ河北岸の住宅地の連絡に便利。

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