2009年 1月 27日 (火)

       

■  〈夜空に夢見る星めぐり〉226 八木淳一郎 ガリレオの贈り物(その2)

 国連やユネスコなどの決議により、今年は世界天文年と呼ばれる年と定められました。今から400年前の1609年、ガリレオが人類史上はじめて望遠鏡を星空に向けて様々な発見をし、多くの天空の知見とともに人類に新たな宇宙観をもたらした偉業をたたえてのことです。このとき、ガリレオは45歳でした。

  ガリレオ・ガリレイは1564年、イタリアのピサに生まれました。父のヴィンセンツォ・ガリレイは音楽家でしたが、ガリレオを医者にしたくて医学部に通わせますがあまり興味を持てず、それよりも数学や物理学に興味をひかれ、途中からその方面へと転進します。学生時代に振り子の等時性を発見するなど頭角をあらわし、やがてピサ大学教授、1591年にはパトヴァ大学の教授に任命されます。1609年7月パドヴァに於て、オランダで望遠鏡が発明されたことを聞いたガリレオは、自ら考案してレンズの研磨さえも自分で行って、後にガリレオ式と呼ばれる望遠鏡を製作したのでした。

  余談ですが、現代の屈折望遠鏡はケプラーの考案になるケプラー式と呼ばれるもので、ガリレオ式の特徴である視野が狭くて暗く、高い倍率が出せないなどの欠点を克服したものです。言い換えれば、ガリレオはそんなにも見づらい望遠鏡でよくぞあれだけの発見が出来たものと、あらためて尊敬すべきことと言えましょう。

  さて、そのガリレオの第1号の望遠鏡はレンズの直径42ミリ、長さ2.4メートル、倍率が9倍というものでした。その後も様々な口径と倍率のものをたくさん製作します。

  そして、天空にレンズを向けたガリレオは、月には海と呼ばれる暗く平坦な広がりがあることや数多くの凹孔や山などの地形に富んでいること、金星が月のように満ち欠けすること、肉眼では6個しか見えないプレアデス(和名すばる)が36個の星の群れであること、天の川が無数の星々で成り立っていること、太陽には黒点があって、しかも日に日に移動していくことから太陽が30日の周期で自転していることなどを発見し、「星界からの報告」という著書にこのことをあらわします。そして、数ある発見の中でも、木星とその衛星についての観測がガリレオのその後の人生を変えることになったのでした。

(盛岡天文同好会会員)

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