2009年 2月 12日 (木)

       

■ 合理化で解雇の人数が前年の10倍以上 職安担当者「3月が一番怖い」

     
  求職者で混み合う盛岡公共職業安定所の窓口  
 
求職者で混み合う盛岡公共職業安定所の窓口
 
  県内の企業合理化や倒産による事業主都合離職者が急増している。岩手労働局(山嵜眞司局長)のまとめによると、昨年12月の事業主都合離職者が前年同月比で倍増、前年同期の955人に比べて2・13倍の2036人となった。企業合理化による離職者は575人で10倍以上増加した。昨年の金融危機以来、県内では誘致企業の閉鎖や地元企業の倒産が続いており、今年の事業主都合離職者はさらに増加するとみられている。

  同局のまとめによると昨年12月の新規求職者は計6016人。そのうち離職者の総計は4072人で前年同月比56・4%増、うち事業主都合離職者は2036人で113・2%増、自己都合離職者は1900人で同24・4%増となった。無業者は399人だった。在職しながら求職する人は1545人で、同41・1%増加した。

  岩手労働局職業安定部職業安定課の鈴木強司地方労働市場情報官は、「在職者で求職する人が増えている。昨年は1千人ちょっとだったが。事業所から来月、再来月から契約しないと言われた人や、うちの会社もうわさが立っているようだと在職中から求職申し込みに来る人が増えている」と話し、雇用不安の広がりを感じている。

  解雇者が5人以上の企業の離職者は53件575人で前年同月の7件53人に比べ10倍以上に増えた。年度累計では08年度は167件2751人で、07年度の96件1693人を既に大幅に上回っている。

  企業合理化による離職者の産業別の内訳を見ると、昨年に比べて運輸業が大幅に増え、全体の13・7%、378人を占めた。鈴木情報官は「運輸業が原油高の影響で製造業は全体の中で圧縮されているように見えるが、実数は増えている」と憂慮している。

  雇用保険の受給資格決定件数は2010人で、前年同月の1134人に比べて77・2%増えた。職業相談件数は07年度の3786件が08年度は6592件となり、求職者の増加により業務が繁忙になっている。

  盛岡公共職業安定所の大坊昌司業務次長は「1月はもっと増えるし3月が一番怖い。雇用が更新されない人がいる。市役所や町村の臨時職員に加えて派遣会社が年度末で派遣契約が切れ、派遣が更新されない恐れが多いと予想している」と話した。求人の内訳は専門技術職が多く、リストラされた求職者とのマッチングが難しくなっている。

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