2009年 2月 12日 (木)

       

■ 〈北Gのライブトーク〉74 北島貞紀 ジョニー・キャッシュ

 グラミー賞の受賞11回、ヒットした曲数140曲以上(最多ヒット曲数の記録は、プレスリーの151曲らしい)、レコードとCDの売り上げが5千万枚以上という、とてつもないアーティストが本日の主人公、ジョニー・キャッシュである。

  ところがつい最近まで、ぼくは彼のことをほとんど知らなかった。なんとなくカントリーの歌い手にそんな名前の人がいたような…程度の認識であった。

  ひと月ほど前、NHKの衛星映画劇場で「Walk the line/君につづく道」を見た。これがジョニー・キャッシュの生涯を描いた力作であった。2005年制作、監督はジェームズ・マンゴールド、アカデミー賞5部門でノミネートされ2部門で受賞した。

  時代が彼らを必要としたのか、彼らのエネルギー、熱が時代を作ったのか、いずれにしろエルビスやジェリー・リー・ルイスらとともにジョニー・キャッシュは時代の寵児(ちょうじ)となった。そしてお決まりの薬物による中毒で苦境に陥る。

  そんな中で、服役中の囚人からファンレターが多いことに気づき、なんとフォルサム刑務所でのライブとレコーディングを行い、これが大成功を収める。(矢沢のエイちゃん的キャラなのだ)

  カントリー界の歴史上のグループ「カーターファミリー」の次女ジューンに、コンサートのステージ上で、「返事をくれなければ歌えない」といってプロポーズをする。なんともやんちゃで一途な男でもある。(ジューンへの愛が、映画の大きなテーマになっている)

  こういう実録ものを見ると、自分の道をまっすぐ歩き続け、人生を全うすることがいかに難しいかがよくわかる。

  半月ほど前、やはり衛星で「刑事コロンボ・白鳥の歌」を見たが、ジョニー・キャッシュが犯人役で出演していた。続けざまに彼が出てきたのが意図的なものか、偶然なのかぼくには分からない。

  彼は2003年71歳で人生の幕を閉じた。

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