2009年 2月 17日 (火)

       

■ 盛岡市の新年度一般会計当初予算は957億6500万円 0.5%増の積極編成

 盛岡市は16日、09年度当初予算の概要を発表した。一般会計の総額は957億6500万円で、08年度当初と比較して4億8500万円、0・5%の増となった。2年連続して前年度比で増額編成。世界同時不況の影響を考慮して市税の落ち込みなどを勘案しつつも「厳しいからこそ優しさと元気の見える前向き予算」(谷藤裕明市長)を編成。国、県を通じた雇用や生活・経済対策、定額給付金などは08年度や新年度に補正予算として計上される。当初予算は最終調整を経て市議会3月定例会に提案される。

  ■歳入
  歳入のうち市税は415億2538万円で前年度比約17億7千万円、4・1%の減と厳しく見積もった。現在の経済情勢下、法人、個人の市民税減収、固定資産評価見直しによる低下を見込んだ。歳入全体の構成比は43・4%で、自主財源比率は50・1%と05年度以降最も低くなった。

  逆に地方交付税は158億8627万円で同比約11億5千万円、7・8%、市債は108億7930万円で同比約3億円、2・9%それぞれ増えた。市債のうち約39億2千万円が後年度に交付税措置される臨時財政対策債で、同比約7億2千万円の増。さらに財政調整基金から3億5千万円を取り崩して必要な財源を確保。基金残高は1月末時点で約40億4千万円(前年同月19億5千万円)。

  ほかに国庫支出金が120億1027万円(前年度比約6億5千万円増)で構成比12・5%、県支出金が41億2818万円(同比約5億3千万円増)で構成比4・3%。

  市債の割合は行革に基づき市債残高削減、後年度の公債費抑制のため臨時財政対策債と借換債を除いて8%以内の6・7%かつ元金償還額以内に抑制。市債残高は前年度より約34億円減の1342億2813万円と見込む。市民1人当たりの借金は45万8千円と、1万1千円軽減された。

  旧玉山村との合併効果額は約9億1千万円(前年度7億3500万円)。内訳は地方交付税増額が約3億2千万円、合併特例債が玉山地区公民館整備事業など3事業に5億200万円、国・県補助金などが8800万円。

  ■歳出
  歳出は総合計画41施策のうち観光・物産の振興、交通環境の構築、快適な居住空間の実現の3施策を増額する重点配分。雇用対策と耐震対策にも優先配分した。新規事業は58事業。

  性質別に見ると、投資的経費の普通建設事業費は126億3370万円で前年度比2億3千万円、1・8%の減となった。うち単独事業が約87億円で同比12%の減となった。

  義務的経費は総額522億4303万円で同比約8億4千万円、1・6%の増。歳出全体の構成比は54・4%と前年度に比べて0・5ポイント上昇した。

  内訳は職員らの人件費が171億8931万円で同比2億5616万円、1・5%、社会福祉に充てる扶助費が182億3113万円(うち生活保護費約56億円)で同比8797万円、0・5%、借金返済に充てる公債費が168億2258万円で同比約5億円、3%それぞれ増えた。

  主な事業は旧県立図書館跡の歴史文化施設整備事業に約11億円、旧岩手川鉈屋町工場跡地の歴史的建造物活用でユニバースとの等価交換のための土地取得などの事業に5億5千万円、火葬場整備事業(設計など)に1億7千万円、鉈屋町地区コミュニティー消防センター建設に5700万円を計上する。

  ほかにIGR厨川駅自由通路整備に3億7千万円、同好摩駅周辺整備に2億2千万円、国、県とは別に市単独の雇用対策特別枠として4500万円、妊婦健診の公費負担回数を現行の6回から14回に拡充し、子宮けいがん検診助成と合わせて1億200万円を見込む。全国に盛岡を発信する「いわて盛岡うまいもの市」開催事業に100万円もある。

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