2009年 2月 18日 (水)

       

■ 一般造林技術は通用せず 松尾鉱山跡に森再生目指し苦難の挑戦

     
  松尾鉱山跡地再生の森協議会の活動報告会  
 
松尾鉱山跡地再生の森協議会の活動報告会
 
松尾鉱山跡地再生の森協議会の08年度活動報告会が16日、盛岡市盛岡駅西通1丁目のアイーナで開かれた。会員約20人が出席し、「森づくりの課題と挑戦」をテーマに意見交換した。

  東北地域環境計画研究会の高橋秀洋さん、NPO法人森びとプロジェクト委員会の泉山忍さん、環境生態工学研究所の山田一裕県立大准教授、盛岡森林管理署の二村信三署長、県環境保全課の荒谷克己課長の5人が話をした。

  高橋さんは「平成14年から取り組み、試行錯誤で取り組んできた。課題は一般造林技術が通用しないこと。先駆種として松を植え、パイオニアとして役目を終えたときに次の養成種として潜在植生をする。稚苗、幼い苗の方が育ちがいいが、種まきの方がもっと育ちがいいことが分かった。すべてにいいかは、きちっとした検証をしてみないと分からない」と、これまでの取り組みを振り返った。

  泉山さんは「2年前から元山の堆積場で試験植樹をしている。1年やって分かったことは元山の堆積場は風が強くないこと、2年目には根を十分に伸ばすため表土より15センチほど盛り上げた。今年は周囲にパイオニア(松)と呼ばれる木を植えて風除けをさせながら、地域で本来育っていたであろう樹種を30センチに盛り上げて植樹する」と報告した。

  今年度から植樹に取り組んでいる山田准教授は「われわれが使っている資材はカキ殻、バークたい肥、海草の残さ、苗木。このうち一番手間がかかったのは海草残さ、塩抜きしなければならない。天日で乾燥させたかったが昨年の夏は雨続き、大学の大型乾燥機を1週間使った。海草だけは手作りで用意しなければならず苦労した。資源を使っていくことで東北が抱える有価資源を環境再生に使っていける例にしたい」と語っていた。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします