2009年 2月 20日 (金)

       

■ 達増知事が所信表明 逆風に向かう体勢を強化

     
  県議会初日に所信表明する達増知事  
 
県議会初日に所信表明する達増知事
 
  達増知事は19日開会した県議会2月定例会の本会議で、今後の県政運営について所信を表明した。喫緊の課題は雇用の確保とし「危機的な状況はまだ当分続いていくと予想され、厳しい境遇にある県民一人ひとりを守り、岩手を守っていくために、みんなが力を合わせて頑張っていくことが求められる。逆風に立ち向かう体勢を強化する1年にしていかなければならない」などと決意を示し、県民の総力結集を求めた。

  達増知事は最初に昨年の2度の震災からの復旧・復興、県の不正経理に言及し、県民の負託に応える組織づくりへの姿勢を示した。

  昨秋ごろからの急速な景気後退を踏まえ、グローバル化により「個人や企業は、国や県を介することなく、外からの影響を直接受ける」と指摘。対応には「まず個人や個々の企業など個の力を強くしていくことが必要。危機を克服するためには、一人ひとりが直面する危機を自分の問題としてとらえ、その解決に向けて行動していくことが重要」との認識を示した。

  一人ひとりの自立、地域の自立の一方、人と人、人と自然の共生の理念を挙げ「あるべきグローバル化は、自立と共生に基づくものでなければならない」と、目指す社会像を提示し「自立と共生に向けた社会環境をつくることが求められる」と唱えた。

  「雇用の確保に的確に対応できなければ、自立と共生に基づく新たな岩手をつくることはできない」と述べ、雇用確保への取り組みを進める姿勢を示した。

  危機的な状況が続く見通しで、震災復興が求められる中、新年度は「まさに経済危機に総力を結集して取り組む1年、いわて希望創造プランに基づき、必要な施策を着実に実施する1年、逆風に立ち向かう体勢を強化する1年にしていかなければならない」と強調。地域主体を構成するあらゆる主体の力を結集する必要を説いた。

  09年度内にまとめる方針の県の新しい長期計画については「しっかりと将来を見据えた岩手人かくあるべし、岩手かくあるべしというビジョンが必要」で「県民が10年後にどうありたいかを考え、それぞれの夢や希望に向かって行動していく羅針盤としての性格を有する」と位置付け、先を見通しにくい時代に長期的視点で「一緒に岩手の未来を考えていこう」と呼びかけた。

  今年は危機を希望に変える正念場の年と位置付けた。「逆風をしっかりと受け止め、目指すべき方向を見失うことがなければ前に進むことができる」「私たちの中に埋もれていた黄金を発掘し、磨きをかけ
、光り輝かせることができるはず」との確信をにじませ「県民一丸となって、この危機を克服し、希望に満ちた『黄金の國、いわて。』を実現していこう」と呼びかけた。

  今定例会の焦点となっている地域医療に関しては「今、あらゆる対策を講じなければ県の地域医療は崩壊してしまう」とし、その一つとして「県立病院をはじめとする公立病院の再編・ネットワーク化を推進」する方針を示し「あらゆる対策を進めながらも、しばらくは医師不足や地域偏在が続くかもしれない。地域医療を守っていくためには、今、県民の力が必要」などと訴えた。

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