2009年 2月 26日 (木)

       

■ プレミアム短角牛です 地元の牧草と自給粗飼料で育つ

     
  愛称を発表する山本謙治さんと塚原良子さん  
 
愛称を発表する山本謙治さんと塚原良子さん
 
  地元の牧草と自給粗飼料を主体に飼養された短角牛が2月末から本格出荷されるのを直前に控え、ほかの短角牛と差別化を図った愛称が25日、発表された。県などで組織するいわて牛普及推進協議会が公募していたもので、自給粗飼料多給短角牛の愛称は「いわてプレミアム短角牛」。今年、プレミアム短角牛の出荷は50頭を予定。県内や首都圏のレストランなどに流通する。

  発表会は盛岡市内の飲食店・銀河離宮であり、愛称選考委員会(5人)委員長を務めた農産物流通コンサルタント山本謙治さんが発表した。101通の応募中、盛岡市の公務員村上真樹子さんがただ1人の命名者だった。

  山本さんは「輸入飼料中心の普通の牛との違いを表すにはプレミアムがふさわしかった。先行して料理関係者に食べさせたが、おいしいと好評だ」と話した。

  プレミアム短角牛は現在、岩泉町と久慈市山形地区のみで飼養されている。岩泉産業開発勤務で岩手スローフード協会事務局の塚原良子さんは「地域の粗飼料をふんだんに食べた短角牛。人間でも動物でもなるべく土地のものを口に入れるのが普通なはず」などとプレミアムたるゆえんを語った。

  県によると、肉用牛の餌は普通の肉用牛で94%が穀類が主の濃厚飼料、牧野で育つ短角牛でも一般には77%が濃厚飼料だ。プレミアム短角牛は地域で生産、供給できる粗飼料(主にデントコーン)の割合を70%まで引き上げた。

  これらの取り組みは、安全・安心を求める声に応えるもので、輸入に頼らないことはフードマイレージが小さいエコロジカルな面も持つ。

  味の方もプロの折り紙付き。餌に草(粗飼料)の割合が増えると、肉の味が落ちると言われるが、一般的な短角牛と同等か上回る品質を生み出した。短角牛のサシが入りにくく赤身がうまい肉の特質を粗飼料で生かすことに成功。02年からの努力の結晶に「プレミアム」の称号が授けられた。

  プレミアム短角牛の生産農家は現在、両市町の6軒、今年さらに1軒増える。今年は50頭、来年は2月以降に100頭の集荷を予定している。本県は繁殖牛で全国の約6割を占め、肉の出荷量も年間約900頭と、5割強を占める日本一の産地となっている。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします