2009年 2月 27日 (金)

       

■ 小岩井農場まきば園のSLホテルが営業終了 新たな活用策を検討

     
  宿泊施設としての営業を終える小岩井農場まきば園のSLホテル  
 
宿泊施設としての営業を終える小岩井農場まきば園のSLホテル
 
  雫石町丸谷地の小岩井農場まきば園内にあるSLホテルが設備の老朽化などにより、宿泊施設としての営業を終えることが分かった。同ホテルは1977年に開業。蒸気機関車に連結されたブルートレインを客室にするユニークなホテルとしてたくさんの人に愛されてきた。

  運営を委託されている小岩井農場まきば園によると、ホテルは昨年11月のグリーンシーズン終了とともに使用を停止し、現在は休業状態。宿泊客の減と冷暖房設備の修繕費に約800万円かかることなどから、今後ホテルとしての営業は難しいという。同園の工藤敏英支配人は「老朽化が進みこのままではできないことと経営的な部分もあり収支が合わない」と話す。

  同ホテルに使用されている機関車は37年に製造されたD5168(通称デゴイチ)。38年間で317万キロを走り、国鉄最後のSLとして75年に北海道室蘭本線で現役を終えた車両。特急寝台車を個室寝台につくりかえた客室は、当初5両あったが現在は3両。全室2段ベッドで約50人が宿泊可能となっていた。

  自然の中を走っているような景観は小岩井農場にもゆかりのある宮沢賢治の作品「銀河鉄道の夜」にも重なり、開業から鉄道ファンや親子連れらに人気のホテルだった。近年は宿泊客が減少し、07年は2645人、08年は1987人にとどまった。07年から冬期間の営業を取りやめ、08年はグリーンシーズンの土曜日とゴールデンウイーク、夏休み期間中のみの営業を行っていた。

  同園ではホテルとしては使用しないが、解体することは考えていない。工藤支配人は「小岩井としても景観的に大きな資源として活用したいので検討期間として休業する。今後は、別の形で生かせる方法を検討したい」と話した。

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