2009年 5月 1日 (金)

       

■ 松見秀甫さんが卒寿記念展 50歳代以降の日本画作品約60点

     
  松見秀甫さんと双子の娘たちを描いた「旅」(右)  
 
松見秀甫さんと双子の娘たちを描いた「旅」(右)
 
  盛岡市の松見秀甫(本名は英子)さん(90)の卒寿記念日本画展が3日まで、同市内丸の県民会館で開かれている。松見さんの弟子5人による同展実行委員会が主催。50代のころの作品から数日前に仕上がった最新作まで約60点が展示されている。

  松見さんが日本画を始めたのは53歳のとき。日本画家の故池田龍甫氏が東京から盛岡に居を移したことから、通い詰めて入門を許された。1年数カ月の間指導を受け、池田氏の最後の弟子となった。

  池田氏が亡くなった後、一人で仕上げたのが「あやめ」。平泉に通って、何度もデッサンを重ねてまとめたという。

  生前の池田氏が「盛岡の人は石割桜やチャグチャグ馬コなど地元のものを描かない」と話したのを受けて、松見さんは「一生かかっても、チャグチャグ馬コを1枚描いてみましょう」と師匠に約束したという。

  八幡宮でのデッサンを基に制作したのが「馬の祭り」。馬の行列の絵はよくあるが「人が小さくなるのでつまらない。人物と馬を大きく描いて、飾りや鈴を入れてにぎやかにしてみよう」と仕上げた作品だ。

  このほか、自宅のアロエに花が咲いたとき、うれしくて夢中になって描いたという「アロエ」や、外国旅行に向けて電車で盛岡をたつ双子の娘たちを描いた「旅」、数日前に仕上げたという黒いネコを描いた最新作「クロ」などが展示されている。

  松見さんは「描き直しのできない日本画では1本の線が決まらないと絵にならないので、いい加減にはできない。難しさはあるが絵の具をいじるのが楽しくて続けてきた」という。「紙や絵の具などの材料がたまっているので、生きてるうちにやらないとと思っている」とますます意欲は旺盛だ。

  会場には松見さんが師事した池田氏の絶筆を含む2点の作品も展示されている。

  松見さんは県日本画協会無鑑査、元県日本画協会理事。県美術展入賞、河北展入選数回、世界平和最優秀作家賞受賞。個展多数。

  午前10時から午後5時まで。

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