2009年 5月 6日 (水)

       

■ エコ車、売れ行き快走 減税特需でディーラーも力入れる

     
  環境対応車の売れ行きが好調なディーラー(盛岡市内)  
 

環境対応車の売れ行きが好調なディーラー
(盛岡市内)

 
  大型連休で車が大活躍したが、4月からの「エコカー減税」で、環境対応車の売れ行きが快走している。税制改正関連法案成立によりハイブリット車などの購入の際の自動車取得税や重量税が50%から全額免除された。08年度は金融危機の影響で県内の新車登録台数が大きく落ち込んだ。盛岡市内のディーラーはこの機会に減税特需を見込み、追加経済対策の25万円補助も視野に入れて、営業に力を入れている。

  エコカー減税は排出ガス性能や燃費性能に優れた低燃費、低公害の新車について09年度から2年間の時限措置で自動車取得税と重量税の税率を減免する。減免の割合は車種の環境性能に応じて100%、75%、50%に設定。ハイブリット車と電気自動車については100%減免される。その他のガソリン車は排ガス基準や燃費の環境性能について国基準をクリアした車種が、達成度に応じて購入しやすくなった。

  盛岡地方振興局税務部の藤井博敏課税室長は「自動車自体が燃費基準が良いタイプへと向かっているが、一気にはいけないので、税率を低くして基準を適用する車へと誘導していこうという政策」と、環境的な見地から話す。

  経済対策としての背景には十数年来の新車登録台数の低落がある。東北運輸局がまとめた08年度の県内新車登録台数は乗用車2万661台で前年比14・4%減。うち普通車7306台で同20・5%減、小型車1万3355台で同10・7%減。貨物車や軽自動車を合わせた総台数4万7390台で同9・9%減となった。エコカー減税は環境政策と新車の買い換え需要をリンクして市場の縮小を止め、すそ野の関連産業の増産を促す狙い。

  トヨタのハイブリット車「プリウス」を販売する盛岡市上田2丁目の岩手トヨペット営業推進部の富谷猛次長は、「取得税と重量税の免税は大きい。3月末に国会を通ってからマスメディアでかなり報道されたので、新型プリウスへの期待感は高い。インパクトがある価格になった」と話し、メーカーのブランド力と、低価格化に商機を見いだしている。 「車種によってこれまで30万円ほどかかった諸経費が、減税で重量税、取得税が20万弱安くなるものは10万円ほどで済む」と話す。同店には4月中旬で約100台の予約が入った。トヨタの各ディーラーとも前年比120%以上の伸びという。

  ホンダのハイブリット車「インサイト」を販売する同市高松1丁目のHondaCars岩手中央高松店の松倉昭彦店長代理は「インサイトの反響は高く、価格がハイブリット車の中では一番安い。メーカーでパンフや告知用のカタログを作っており、他の車種を含めて一斉に展開している」と話し、ユーザーの反応に手応えを感じている。

  同店では環境対応車については取得税と重量税の減免分に相当する額を、2、3月の販売から割り引きする形で前倒して対応した。「前年度と今年度で価格があまり違ってはならないので、タイプにもよるが7、8万円の値引きをしたものがある」と話す。

  インサイトは低価格でハイブリット車を大衆車に近づけた。松倉店長代理は「車両本体価格で200万円を切れば、より身近に感じてもらえる」と話し、ハイブリット車の市場性を大きく見ている。

  ただし今回の税制は複雑で、メーカーごとに適用車種があることから、ディーラーに問い合わせて検討するよう勧めている。


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