2009年 5月 8日 (金)

       

■ 「たもり」が5000万円の私募債 東北銀行が引きうけ

     
  たもりの経営する盛岡市三本柳のカーラたもり  
 
たもりの経営する盛岡市三本柳のカーラたもり
 
  東北銀行(浅沼新頭取)は、紫波町のスーパーたもり(田森悠太郎社長)の保証付き私募債発行を引き受けた。同行単独での契約。同行の引き受けは2年ぶりで盛岡地区のスーパーでは初めて。アグリビジネス(農林水産業とその関連産業)支援の一環で、地場企業の活性化を促進する。

  たもりは49年の創業で83年に法人化した。資本金は1千万円。現在、紫波町や盛岡市などに野菜や食品を中心に6店舗のスーパーなどを経営している。今回の発行額は5千万円で期間は5年。同行の全額保証になる。

  私募債は銀行借入とは違い、資本市場から長期的な安定資金が調達でき、資金使途が自由な融資制度。私募債発行企業は一定の要件を満たした優良企業に限定されるため、企業の信用力向上やイメージアップにつながるなどのメリットがある。

  同行融資統括部の川原富夫調査役は「スーパーの私募債発行引受は02年の一関市内のスーパーに続き2件目だが、盛岡地区では初めて。今回は信用保証協会なしで当行単独で引き受ける。極めて厳格に純資産や利益率など一定の審査をした。すべて基準を満たした」と話す。

  「地場の農家などと直接契約するなど独自な経営も審査した。極めて優良企業。4月下旬に全額引受を実行した」と説明した。

  同行では05年、地域密着型金融機関の柱の一つとしてアグリビジネスを位置付け、農林漁業金融公庫と業務提携し、協調融資なども展開。アグリビジネスのニーズやシーズを探ってきた。

  川原調査役は「盛岡や岩手のスーパー業界は隣県のスーパーや全国チェーンの大手などが参入し競争が激化している。そのような状況下での私募債の発行。たもりでは直接地場の農業生産者らから直接仕入れ店頭で販売している。物流、消費までまさにアグリ関連ビジネス。使途は自由。大いに地場のスーパーとして頑張ってもらいたい」と話している。

  田森社長は「今回、東北銀行に私募債を引き受けてもらい会社のイメージアップにもなった。当店の商圏に県外のスーパーが進出し競争状態にある。当店の既存店の刷新などが必要になってきた。資金は刷新などの費用に使う計画をしている」と話していた。


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